近年、リモートワークとフル出社という二つの働き方が一般化しています。株式会社LASSICが実施した調査によると、これらの勤務形態では求められるスキルが大きく異なることが明らかになりました。果たしてどのような能力が、それぞれの環境で求められるのでしょうか。

リモートワーカーが成果を上げるためには、主に「スケジュール管理力」「情報収集力」「自己管理力」が重要視されています。物理的に距離があるため、上司や同僚との進捗確認やコミュニケーションの取り方には自律性が求められます。自分自身を律し、主体的に行動する力が不可欠です。また、デジタルツールの利用が不可欠であり、迅速にそのツールを使いこなす柔軟さも重要です。例えば、プロジェクト管理ソフトやコミュニケーションアプリを効果的に活用するスキルが必要です。

一方、フル出社勤務の場合、「コミュニケーション力」「チームワーク力」「交渉・調整力」が重視されます。周囲に人がいる環境では、直接の対話や協力が必要となり、「場の空気感」を察知する能力が求められます。また、リモート環境に比べて、対面でのフィードバックや情報共有が容易なため、迅速かつ柔軟な対応が求められます。加えて、デジタルツールを使わずとも、人間関係をフル活用できることが求められます。

特に注目すべき点は、リモートと出社では成果を出すために必要だと感じるスキルが異なることがわかりましたが、両者には共通して求められる重要な能力が存在します。それはコミュニケーション力です。

リモートワーカーは物理的な距離があるため、効果的なコミュニケーションを維持するためにはより高い自律性とデジタツールの活用が不可欠です。一方で、フル出社の環境では対面での柔軟なやり取りや感情の読み取りが重視され、より直接的なコミュニケーションが行われます。どちらの勤務形態においても、円滑な意思疎通や情報共有は成果を上げるために不可欠であり、状況に応じたコミュニケーション能力が重要です。このように、リモートとフル出社の環境それぞれに特有のスキルが求められる一方で、コミュニケーション力はどちらにおいても根幹を成す要素であることを再認識させられます。

詳しくは「株式会社LASSIC」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 リモートと出社、成果の出し方は違う?男女1003人に聞いた働き方の多様化に対応するスキル