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近年、就業体験を伴うインターンシップの重要性が高まっています。調査によると、2027年3月卒業予定の大学生・大学院生の98.2%が「就業体験があるインターンシップに参加したい」と回答しました。本記事では、この高い参加意欲の背景や、学生が求める内容について深掘りしていきます。
調査結果によると、ほとんどの学生がインターンシップへの参加を希望しています。具体的な理由として「仕事内容を理解し、働くイメージを明確にできる」「やりがいや必要なスキルを学びたい」「その仕事が自分に合っているか確認したい」といった声が上がりました。これは、学生が単に経験を積むだけでなく、将来のキャリアを見据えて具体的なイメージを描きたいと考えている表れです。実際に企業での実務を体験することで、業界への理解が深まり、自己成長にもつながります。
学生の希望するインターンシップの形式について、55.9%が「リアル」での参加を希望しています。理由としては「会社の雰囲気や仕事の内容を自分の目で確かめたい」「社員とのコミュニケーションがしやすい」「業務内容のイメージがつかみやすい」といった意見が挙げられました。リアルな体験が、学生にとってより深い理解を促すと考えられています。デジタル化の進展に伴い、オンラインインターンシップの可能性が広がっていますが、学生にとっては対面での交流の重要性も大きいのです。
オープン・カンパニーの参加形式についても関心が寄せられています。「リアル」との回答が43.5%を占める一方、「オンライン」の選択肢が22.1%と、リアルとオンラインを両方希望する学生も34.4%に達しました。この結果は、柔軟な情報収集を希望する学生のニーズを反映していると言えるでしょう。デジタル時代の中で、異なる参加形式を選べることで、学生が自らのキャリアに対してより主体的に取り組む姿勢が見られます。
この調査からは、学生が就業体験を重視し、リアルなインターンシップを希望していることが明確に示されました。企業は今後、学生のニーズに応じたインターンシップやアプローチを見直し、デジタル技術を活用した柔軟で多様なプログラムを展開することが求められます。学生がどのような情報を求め、どのように自分のキャリアを判断していくのか、その動向に注目が集まります。
詳しくは「株式会社学情」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松