「AIが生産性を押し上げるほど、人は不要になるのか?」──サティア・ナデラCEOが明かした「社内コードの20~30%はAI生成」という衝撃の事実。7月2日、Microsoftは全従業員の4%にあたる約9000人のリストラを発表し、AI時代の組織最適化と人員削減の狭間で揺れ動きます。

AI×組織改革の狭間で

Microsoftは2025年7月2日、ここ数カ月で3度目となる大規模人員整理を公表。全従業員の約4%、約9000人を削減すると発表し、2023年の約1万人削減以来の「最大規模」となりました。

同社広報は「変動の大きい市場で最適な体制を維持するための組織改革」とコメント。管理職の階層を抑制しつつ、「AI活用で従業員の生産性を向上させる」と明言しています。実際、ナデラCEOは今年、自社のコードの20~30%がAIで自動生成されていると語っており、業務効率化の加速が背景にあるとみられます。

今回の削減対象部門は公式発表されていませんが、米メディアによるとXbox部門や営業部門に影響が及ぶ見込み。5月にも約7000人を削減しており、年初から約1万6000人の人員整理が進行中です。

競合するIT大手も同様の動きを見せており、Amazonは未来のリストラ可能性に言及、MetaやBumbleも人員削減を実施済み。このトレンドは、「AI導入で生まれるコスト削減」の光と、「人員削減という影」の両面を浮き彫りにしています。

この動きは、テクノロジーの進化がもはや従業員の数よりも自動化のスピードを重視する新時代の幕開けを告げています。そして、AIが台頭していく今後、人間力—創造力や共感力、判断力—がこれまで以上に大切になるでしょう。

詳しくは「Microsoft」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 【衝撃】Microsoftが9000人削減!AIが変える組織の“光と影”