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近年、学生たちのインターンシップに対する意識が大きく変わってきています。株式会社学情が行ったインターネットアンケートによると、2027年3月卒業予定の大学生・大学院生のうち、なんと98.2%が就業体験を伴うインターンシップへの参加を希望していることが明らかになりました。この数値は、学生が将来のキャリアを見据える上でインターンシップの重要性をどれほど認識しているかを示しています。
多くの学生は、就業体験があるインターンシップを通じて「具体的な仕事内容を理解し、自分が働くイメージを明確にできる」との声をあげています。また、「やりがいや仕事に必要なスキルを学びたい」「その仕事が自分に合っているか確認したい」といった意見も多く、実際に働く環境を経験することに対する高い関心が伺えます。デジタルツールの活用により、リアルな勤務体験をシミュレーションしたり、事前に情報収集をすることが可能になっている点も注目に値します。
インターンシップの参加形式に関する調査では、過半数の学生が「リアル」での参加を希望していることがわかりました。「リアル」との回答27.7%、さらに「どちらかと言えばリアル」との回答を合わせると計55.9%に達します。この結果から、学生は責任感や緊張感を持って相手と向き合いたいという意向が強いと考えられます。
学生たちの声には「会社の雰囲気や仕事の内容を自分の目でしっかりと確かめたい」「リアルの方が社員と話しやすく、自分のことをより知ってもらえる」といった理由があり、単なる情報収集にとどまらず、実際に会社で働くという体験を重視しています。また、デジタルプラットフォームを通じて様々な企業のセミナーを受けることができるため、効率的に選択肢を増やすことが可能です。就業体験を伴わないオープン・カンパニーにも90.3%の学生が参加を希望しています。その理由は、「まだ業界や職種で悩んでいるので、就業体験より多くの企業のセミナーを受けたい」といった声や、「インターンシップの日程が合わない企業へアクセスできる」という期待感から来ています。ここでもデジタルツールの活用が重要です。
今回の調査から、学生たちのインターンシップに対する期待とニーズが明確に浮かび上がりました。就業体を通じて実際にキャリアを考える場を持ちたいという意識が高まっており、あわせてリアルな形式の重要性も強調されています。企業側からの新たな対応が求められる時代になりつつあります。今後、どのように学生のニーズに応えていくかが、採用活動における重要なポイントとなるでしょう。
詳しくは「株式会社学情」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松