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2026年度卒業予定の学生に関する就職活動の実態が、パーソルキャリア株式会社とベネッセi-キャリアによって実施された調査によって明らかになりました。この調査では、内々定を保有する学生の中で、満足感を持てずに就職活動を継続しているという結果が浮き彫りになっています。ここでは、この状況の背景や影響について詳述します。
就職活動の早期化が進む中、学生たちは講義やオンライン学習で得たスキルを活かすため、より多くの選択肢を求める傾向にあります。調査によると、70%を超える学生が1社以上の内々定を得ている一方、その中で満足できないと感じている学生も増えてきています。具体的には、内々定を持ちながらも就活を継続すると回答した学生が29.6%に達し、これは過去3年間で増加しています。今回の調査では、学生が選考を受ける企業数が「1~5社」であることが多く、「11社以上」は減少傾向にあることも明らかになりました。これは、学生がより厳選した企業を選ぶようになっていることを示しています。内々定先に対する満足度が低い理由として、学生が納得できるキャリアを視し、妥協を許さない姿勢が強まっていることが挙げられます。
企業側にも求められる変革があります。内々定後だけでなく、選考過程全体での「納得感」を提供することが重要です。企業が求める情報や魅力を適切に伝えるために、より柔軟な選考プロセスが必要とされています。デジタル技術を活用したエンゲージメント向上策として、オンライン説明会やSNSを通じたコミュニケーションが求められています。
2026卒学生の就活実態調査が示す通り、就職活動における学生の選考基準は厳格化しており、内々定に満足していない学生が増加しています。今後の企業の採用活動においては、この傾向を踏まえた戦略が求められることでしょう。この変化を受け入れ、学生にとって魅力的な選考プロセスを構築することが、企業の成長にもつながると言えます。
詳しくは「パーソルキャリア株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松