“暑さ”の見える化で命を守る 東京都が『東京暑さマップ』を発表

近年、気候変動の影響により猛暑が頻発し、熱中症のリスクが年々高まっています。特に夏季には、屋外活動や通勤などで熱中症の危険が身近に迫るため、効果的な対策が求められています。この課題に対応するため、東京都は「2050東京戦略」において「命を守る熱中症対策」を掲げ、様々な施策を実施しています。その一環として、この度「東京暑さマップ」が公開されました。

この新しいマップは、一般財団法人日本気象協会と連携し、東京都全域を対象にした暑さ指数を1kmメッシュで細かく表示しています。主な特徴として、利用者が関心のある場所の熱中症リスクを家の近くや職場など、色分けでわかりやすく表現しています。これにより、特に危険なエリアを事前に把握でき、適切な行動を促すことが可能です。

暑さ指数は1時間ごとに48時間先まで表示され、熱中症リスクが高まる時間帯を事前に確認できます。特に、外出や運動を予定している人に対し、その時間帯に必要な対策を講じるヒントを提供します。また、7日先までの毎日の最高暑さ指数も確認することができ、熱中症リスクが予想される日を見越して、予定の調整や対策を練ることが可能です。暑さ指数は、人体と外気との熱収支に着目した指標であり、気温、湿度、日射などの要素がどのように身体に影響を与えるかを評価します。この情報を元に利用者は、安心して活動できる環境を選ぶことができます。

東京都が導入した「東京暑さマップ」は、熱中症対策に対する真剣な取り組みを証明しています。利用者はこの便利なツールを活用し、身近な場所の暑さ情報を簡単に把握し、健康を守るための行動をとることができます。今後もこのようなデジタルの取り組みを通じて、情報提供が続けられることが期待されます。

詳しくは「東京都」の公式ページまで。
レポート／DXマガジン編集部小松