近年、キャッシュレス決済が急速に普及しています。特に、コード決済アプリの利用が若年層を中心に伸びている一方で、クレジットカードは非対面取引において強い支持を得ています。この二極化の背景には何があるのでしょうか?本記事では、株式会社インフキュリオンが実施した「決済動向2025年調査」の結果をもとに、最新の決済動向とその変化を探ります。

調査によると、コード決済アプリの利用率は72%に達し、過去最高値を更新しました。特に10代の利用率は83%と突出しており、若年層がこのトレンドを牽引しています。また、ブランドデビットカードの利用率も約4割と高く、若年層の間での利用が浸透しています。消費者の決済手段の選択には明確な二極化が見られます。対面での購入ではコード決済アプリとクレジットカードがほぼ同等の利用率を誇りますが、非対面での購入ではクレジットカードが68%と圧倒的に優位です。この傾向は、消費者が状況に応じて決済手段を使い分けていることを示唆しています。

クレジットカードの利用方法において、タッチ決済が差し込み決済の利用を上回りつつあります。調査によれば、今後もタッチ決済の利用意向が高く、この非接触型決済の利便性が評価されています。特に公共交通機関においてもタッチ決済の利用が増加している点は注目されます。

調査では、キャッシュレス決済比率が高い業種として家電量販店、コンビニガソリンスタンドなどが挙げられます。一方、美容サービスや病院などの現金比率が高い業種でも、順調にキャッシュレス化が進行しています。消費者が自分に合った決済手段を選ぶ環境が整いつつあることを示しています。公共交通機関では、鉄道やバスではカード型の交通系ICカードが多く利用されています。ただし、タクシーにおいては依然として現金対応が多く、さらなるキャッシュレス化が求められています。この領域では、利便性向上のための取り組みが必要とされています。

コード決済アプリの普及とクレジットカードの利用動向における二極化は、消費者のニーズの変化を反映しています。特に若年層においては、デジタルネイティブの特性から新しい決済手段が受け入れられている一方で、伝統的な決済手段の信頼性も重要視されています。今後の決済環境の変化に注視し、適切な戦略を立てることが求められています。

詳しくは「株式会社インフキュリオン」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 コード決済アプリ、利用率が過去最高!広がる一方で“年齢の壁”も鮮明に