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近年、Z世代(16〜27歳)のキャリア観が急速に変化しています。株式会社SAMURAIマーケティングが実施した「Z世代に関する意識調査」では、自己理解や働き方についての新たなアプローチが浮き彫りになりました。本記事では、その調査結果をもとに、Z世代がどのようにキャリアを捉えているのか、離職率や退職代行の実態について深堀りしていきます。
Z世代にとって、就職はもはやゴールではなくスタート地点に過ぎません。入社後すぐに離職する人が増加する中、自己理解が求められています。厚生労働省によるデータでは、大卒3年以内の離職率が34.9%にも達しており、退職代行サービスの利用者も増加しています。仕事を選ぶ際、Z世代が最も重視するのは「人間関係・職場の雰囲気」で46.2%が選択。一方で、従来重視されていた「企業の安定性」や「職種の将来性」は下位に回りました。これは、感覚的なフィット感が重視される傾向を示しています。
自己分析を行ったことがあると回答したのは68.5%にのぼりました。自己理解が就職活動の前段階として機能していることが窺えます。自己分析を行った際、最も多く選ばれたのは「16タイプ性格診断(MBTIなど)」で64.2%が使用したと回答。自己分析がエンターテインメントと化していることも示唆されています。
近年、離職率の高まりと共に退職代行サービスが流行しています。2024年の調査によると、転職経験者の16.6%が退職代行を利用しており、選択肢が広がる中でのZ世代の選択肢の一つとなっています。Z世代のキャリア観は、従来の枠組みを超え、自己理解を重視した新しい選択肢へとシフトしています。この変化を受けて、企業や社会全体も、Z世代の価値観に寄り添ったキャリア支援が求められています。今後の動向に注目です。
詳しくは「株式会社SAMURAIマーケティング」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松