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「願い」が、未来の海を変える——そんな取り組みが2025年6月、大阪・関西万博で始まりました。
「対馬ウィーク」の開催にあわせて公開された特設サイト「デジタル波絵馬」は、ペットボトルキャップを使ったアップサイクル絵馬とオンライン参加型の仕組みを融合させた、これまでにない海洋環境へのアプローチです。
「波絵馬」は、長崎県対馬で回収されたペットボトルキャップをもとに、金沢美術工芸大学のデザインによって誕生したアップサイクル作品。海の神『おとーしゃ』の姿を模したその形に、来場者は海への願いを込めて文字を記し、展示会場に奉納します。
今回はさらに、来場できない人でも願いを届けられるよう「デジタル波絵馬」サイト(https://wish4otosha.jp/)が開設され、全国どこからでも参加可能に。集まったメッセージはリアル会場にも反映され、来場者の目に触れる形で共有されます。
このプロジェクトは、ZERI JAPANが出展する「ブルーオーシャン・ドーム」での共催パートナーである対馬市のほか、SARAYA、金沢美術工芸大学など多様な協力を得て進行。日本の海洋ゴミ問題を「誰かの問題」から「自分ごと」へと変換する仕掛けとして注目されています。
願いを“書く”という行為が、環境への第一歩になる。日本らしい文化を活かしたこの新しい挑戦は、これからのサステナブルアクションのモデルケースとなりそうです。
詳しくは「特定非営利活動法人唐津Farm&Food」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道