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ロシアが、自国開発の大規模言語モデル(LLM)「Gigachat」を国際宇宙ステーション(ISS)のITシステムに統合する計画を発表しました。このAIは、宇宙飛行士の業務支援や衛星画像の解析に活用される予定で、宇宙開発とAI技術の融合が注目されています。
ロシアの宇宙機関ロスコスモスのドミトリー・バカノフ長官は、同国最大の銀行ズベルバンクが開発した大規模言語モデル「Gigachat」をISSのITシステムに統合する計画を明らかにしました。このAIモデルは、宇宙飛行士が衛星画像を処理し、解像度を1メートルから0.5メートルに向上させるなどの業務を支援することが期待されています。
必要な機器は、2025年11月27日に予定されている次回のロシアのISSミッションでISSに届けられる予定です。バカノフ長官は、「これは宇宙飛行士への直接的な支援となる」と述べています。
ロシアは、ISSへの参加を2028年まで継続することを発表しており、2027年には自国の新しい宇宙ステーションの最初の2つのモジュールを打ち上げる計画も進行中です。
ズベルバンクは、情報を処理し、意思決定を行い、人間の直接的な入力なしに行動を起こすことができるAIエージェントの開発にも注力しており、生成的および意思決定技術の分野での進展が期待されています。
詳しくは「ロスコスモス」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道