- 週間ランキング
三菱倉庫株式会社、三菱商事株式会社、そしてユアスタンド株式会社の3社が手を組み、新たな取り組みを発表しました。医薬品輸送におけるCO2排出量をゼロにするため、2025年3月から中型EVトラックを導入し、完全CO2フリーの実現を目指します。
このプロジェクトは、三菱倉庫の埼玉・三郷地区にEV充電設備を設置し、三菱ふそう製の「eCanter」を導入するもので、3月から医薬品の輸配送業務を開始します。導入するEVトラックは、航続距離や温度管理に関するデータを収集し、将来的な運用の拡大につなげる計画です。
充電インフラの整備には、三菱商事がユアスタンドと協力し、充電器の設置から運用に至るまでの一連のサービスを提供します。ユアスタンドが開発した「Yourstand for Business(YS4B)」を用い、充電状況やCO2削減量を一元管理し、顧客にとって利便性の高いオペレーションを実現します。また、電力コストを最適化するため、充電スケジュールを効率的に管理する機能も搭載されています。
この取り組みを通じて、荷主である医薬品メーカーの物流に関連する温室効果ガス(GHG)排出削減に大きく寄与することが期待されています。三菱倉庫グループは、このEVトラック導入だけでなく、国際的なGHG算出システムやCO2可視化サービス「MLC Green Action」を通じて、サプライチェーン体での排出削減に取り組む姿勢を強調しています。
このような取り組みは、脱炭素化が求められている商用モビリティ分野においても重要な一歩であり、持続可能な社会の実現に向けた一環として、多くの企業にインスピレーションを与えることでしょう。
詳しくは「ユアスタンド株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部海道