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70代以上のユーザーが日常的に利用する検索エンジンは、彼らの情報収集に必須なツールとなっています。しかし、単語検索と複数ワード検索の使い分けや、それぞれの検索行動について理解している企業は意外と少ないのが現状です。これまでの「高齢者はネットに不慣れ」という常識を覆す調査結果が明らかになりました。この調査では、70代以上の男女150名を対象に、どのようなキーワードを使って検索し、どのような行動を取るのかを探りました。その結果、シニア世代でも多様な検索手法を使いこなしていることが分かりました。
まず、単語検索の利用状況を見ていきましょう。単語検索は、特に「言葉の意味や概要を把握したい」という目的で使われることが多く、42.7%の回答者が挙げています。また、ざっくりとした情報収集を行うために単語検索を選ぶ傾向が見られました。この結果から、シニア層は情報を得る際に「わかりやすさ」と「最小限の入力」というニーズを重視していることが分かります。企業は、単語検索に基づいた分かりやすいサイト設計が求められます。
一方、複数ワード検索は、より具体的な情報を得たいと考える70代以上のユーザーにとって重要な手段です。66%の回答者が「具体的な情報を得たい」と答えており、特定の条件を絞り込むために複数のワードを組み合わせることが一般的です。ここから、検索リテラシーが高まっているシニア層が見えてきます。口コミや評価を重視する点も見逃せません。企業は、こうした検索意図に基づいた情報を提供することが重要です。
さらに、複数ワード検索において、期待する情報が得られなかった場合の行動も調査しました。「別の検索ワードをすぐ試した」という柔軟な対応をするユーザーが多く見られました。これによって、シニア層の検索行動が、一面的ではなく、計画的であることが浮き彫りになりました。従来の偏見とは真逆に、彼らは意図的に情報を探求しています。
まとめとして、70代以上の検索行動は従来のイメージを超え、彼らが複数ワードを使って情報を絶えず追求する姿勢が見受けられます。企業やサイト運営者は、これに応じた情報提供やSEO策を徹底することで、シニア層の利便性を高めることができるでしょう。今後、この世代がインターネット環境をさらに推進する可能性があることを認識すべきです。
詳しくは「株式会社eclore」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部熊谷