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住友林業株式会社と芙蓉総合リース株式会社が、英国ロンドンで木造増改築によるオフィス開発「Golden Laneプロジェクト」を開始します。このプロジェクトは、日本企業が英国で初めて行う木造の増改築によるオフィス開発です。計画では、ロンドン中心部に位置する1900年代初頭に建設された5階建てのオフィスビルを取得します。1~4階部分は既存の構造を生かしつつ、内装工事や環境性能を向上させる改修を実施し、5~6階部分を新たにマスティンバーを使用した木造で増築します。この手法により、既存オフィスの資源を活用しつつ新たな賃貸面積を確保すると同時に、環境への配慮を図ります。
本プロジェクトでは、解体を伴わずに木造の増改築を行うことで、建物のライフサイクル全体でのCO2排出量を大幅に削減することを目指します。具体的には、エンボディドカーボンとオペレーショナルカーボンの両面での削減が計画されており、設計段階の試算によれば、関わるCO2排出量は英国の一般的なオフィスビルの新築と比較して約60%削減される可能性があります。さらにこのプロジェクトは、地域の景観保護や社会的な価値向上にも寄与する持続可能な開発モデルとなることが期待されています。住友林業は、このプロジェクトを契機に英国での木造オフィス開発事業を拡大していく方針です。詳しくは「住友林業株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部海道