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コクヨはオフィス通販「カウネット」を中心とするビジネスサプライ流通事業の東北・北海道エリアにおける物流基盤強化を目的として、宮城県仙台市泉区に最新鋭の自動化物流センター「(仮称)新仙台IDC」を開設する計画です。2026年10月の稼働開始を目指し、仙台駅から車で約30分の好立地に位置する本センターは、災害リスクが低く、主要商圏まで30分圏内でアクセス可能な場所にあります。
「(仮称)新仙台IDC」は、通称IDC(Integrated Distribution Center)として、通販やその他複数のビジネスモデルを統合する役割を担います。計画では、賃借面積約7,000坪、延床面積約15,000坪、4階建て(133m×103m、RCS構造を採用、一部鉄骨造)の施設となる予定です。最新の自動倉庫システムや無人搬送車(AGV)の導入により、高密度な保管と荷扱い生産性の向上を図ることで、膨大な品番の取り扱いが可能となり、ECプラットフォームの強化および品揃えの拡大に大きく寄与いたします。
本センターは、2024年11月に発表された第4次中期経営計画「Unite for Growth 2027」における約700億円の成長投資の一環として位置付けられており、同社グループ全体で既存事業の成長と収益改善に貢献する施策の中核を担います。また、東北・北海道エリアの物流サービスの品質向上や、首都圏IDCの負荷分散、さらに製造・卸・小売各段階における流通在庫の統合・集約による在庫効率の向上や流通段階の短縮化を実現し、全てのステークホルダーに「安心」を届ける物流拠点としての役割を果たすことを目指しております。
さらに、本センターは、周辺環境への配慮や作業エリアの集約によって、働きやすい職場環境と効率的なオペレーションの両立を図る設計となっており、持続可能な物流基盤の構築に向けた取り組みの一環として、今後のビジネスサプライ流通事業の発展に大きく寄与することが期待されます。
レポート/DXマガジン編集部折川