京都府舞鶴市で創業したウッディーハウスは、クラウド型倉庫管理システム「ロジザードZERO」を導入。在庫管理業務の効率化と作業時間の大幅短縮を実現しました。

ウッディーハウスは関西地域を中心に、アパレル関連の実店舗と複数のECサイトを展開し、「地方にも本物を」というコンセプトのもと、地域に根ざした商品提案を行っている企業です。しかし、EC事業の売上増加に伴い新設された在庫保管用倉庫との在庫連携においては、POSシステムや各種ツールを活用した一元管理にもかかわらず、固定ロケーション方式による煩雑な管理や、店舗在庫とEC在庫がリアルタイムに反映されないという問題があり、欠品トラブルが頻発していたことが課題となっていました。

今回導入した「ロジザードZERO」は、従来、ブランド名やアルファベット順、品番順に基づいて固定されたロケーションで行っていた棚入れ作業を、空いているスペースを有効活用するフリーロケーション方式に変更することで、作業の効率化を図っています。この変更により、従来は1日かかっていた棚入れ作業が、退勤前の1~2時間で完了するようになり、作業全体の時間が約1/5にまで短縮される結果となりました。また、倉庫内で商品を探して歩く必要がなくなったことで、作業負荷が軽減され、効率的な棚の利用が可能となった結果、保管スペースも約30%削減しました。

ウッディーハウスの永嶋友樹商品部係長は、今回のシステム導入により、従来抱えていた在庫管理上の複数の問題が解消されたと評価しており、店舗、ECサイト、倉庫が連携するオムニチャネル戦略の基盤が整えられたことが、今後のビジネス展開に大きく寄与することが期待されると述べています。同社は創業地である舞鶴に本社を置き、地域に雇用機会や活力をもたらしながら、厳選されたセレクトアイテムを国内外に向けて発信しており、今回の取り組みがさらなる事業発展の一助となることが注目されています。

一方、クラウド倉庫管理システム「ロジザードZERO」は、20年以上の運用実績を有し、BtoC物流のみならずBtoB物流など、さまざまな業態や商材の管理に柔軟に対応できる点が評価されています。国内外のメーカー、通販事業者、3PL事業者など1,700を超える物流現場で採用されており、豊富な周辺システムとの連携実績や、最短1か月での導入実現、365日体制の電話サポートが利用企業から高い信頼を得ています。今回の導入効果は、各企業が抱える在庫管理や物流業務の効率化に向けた取り組みの一例として、今後の業界動向においても注目される事例となっています。

レポート/DXマガジン編集部折川

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 京都のEC事業者がWMS導入、倉庫業務の作業時間を5分の1に短縮