三井倉庫は、韓国釜山新港に新たな倉庫「釜山新港第二倉庫」を建設することを発表しました。釜山新港は世界有数のコンテナ取扱量を誇る国際的なハブ港であり、物流の拠点として極めて重要な役割を担っています。この新倉庫の建設により、同地域での物流事業のさらなる強化と拡大を図る狙いです。

同社は2014年、釜山新港の自由貿易地域(FTZ)内に第一倉庫を建設し、保税状態での流通加工や積み替えといったFTZの特性を活かした物流サービスを提供してきました。こうしたサービスは、国際貨物の集積地である釜山新港において競争力を高めるものであり、物流業界で高い評価を得ています。今回の第二倉庫建設は、保管需要や流通加工ニーズの増加を受けたものであり、アジアパシフィック地域における同社の物流基盤をさらに強化する一歩となります。

図1:釜山新港第二倉庫のイメージ

新倉庫は、釜山新港自由貿易地域の熊東物流団地内に建設され、延床面積は約9,000坪におよぶ5階建ての施設となります。また、定温空調設備やクリーンルームが設けられる予定で、保管環境の高度化と多様な顧客ニーズへの対応を可能とします。この施設は2026年8月の竣工を予定しており、完成後は、より効率的かつ高品質な物流サービスを提供する拠点として期待されています。

三井倉庫は、釜山新港第二倉庫の建設を通じて、アジアパシフィック地域における物流ネットワークをさらに強化し、顧客企業の国際競争力向上を支援する意向です。今回のプロジェクトは、同社の成長戦略において重要なマイルストーンとなるでしょう。

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三井倉庫株式会社
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プレスリリース
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執筆:DXマガジン編集部

情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 三井倉庫が韓国の釜山新港に約9000坪の新倉庫建設、APAC地域の物流事業強化へ