ITエンジニア向けの転職・就職・学習プラットフォーム「paiza(パイザ)」を運営するpaiza株式会社は、2024年のプログラミング言語に関する調査結果を発表しました。この調査は、paiza登録者であるITエンジニアやプログラミング学習者を対象に行われ、非常に興味深い結果が得られました。





2024年12月現在、paizaの累計会員数は約81.3万人に達しており、登録者の動向は日本国内のITエンジニアやプログラミング学習者の動向を把握するための貴重な指標となります。特に、ITエンジニア不足が懸念される昨今、企業は必要なIT人材の採用において、どのプログラミング言語に基づいて人材を選ぶべきか、また、個人はどのプログラミング言語を学ぶべきかという観点から、これらのデータが参考になるでしょう。





最も注目すべきは、2024年の提示年収が高いプログラミング言語ランキングです。1位に輝いたのはGo言語で、提示年収は711万円でした。Goはそのシンプルさと高いパフォーマンスから、大規模システムの開発において非常に人気が高まっています。続いて、2位にはTypeScriptが698万円、3位にはScalaが680万円となりました。これらの言語は、特にウェブアプリや大規模なバックエンドシステムの開発でよく利用されるため、エンジニアにとって需要の高い言語とされています。





人気言語ランキング(社会人編)




注目すべきは、提示年収ランキングのトップ3が2023年から変わらなかった点です。市場の需給バランスが安定していることが伺え、企業は引き続きGo、TypeScript、Scalaを求めている様子が明らかです。特に、JavaScriptからTypeScriptへのシフトが進んでいる背景には、大規模なシステム開発におけるTypeScriptの優位性が影響していると考えられます。





一方で、穴場言語と呼ばれるカテゴリーも注目を集めています。2024年の調査によると、Kotlinが穴場言語として1位にランクインしました。KotlinはAndroidアプリ開発で欠かせない言語となっており、その競争率が比較的低いことから、転職活動での有利さを持っているかもしれません。続いてSwift、そしてGoが続く結果となりました。特にKotlinとSwiftは、モバイルアプリ開発に特化した言語として需要が高まっている一方で、応募者数は少ないという状況が続いています。





全体として、2024年のプログラミング言語別の提示年収ランキングは、業界のトレンドを反映しており、これからのキャリア形成においてエンジニアや学習者が選ぶべき言語の指針を示しています。企業側も、これらのデータを参考にして、自社ニーズに合った人材を的確に採用できるようシフトしていく必要があります。さて、2024年がどのような変化をもたらすのか、引き続き注目をしていきたいものです。詳しくは「paiza株式会社」の公式ページまで。





レポート/DXマガジン編集部海道


情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 今、最も熱いプログラミング言語とは?年収ランキングから見る注目の3選