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2025年の成人式を迎える新成人500人を対象に行われた調査結果が話題になっています。彼らはどのような関心を持っているのでしょうか?特に経済や金融政策に対する意識が高まっていることが明らかになりました。コロナ禍を経た若者たちの生の声が、これからの社会を反映する貴重なデータとして注目されています。
今回の調査は、株式会社マクロミルによって2024年12月に実施されました。その結果、最も関心が高かった政治・経済・社会のニュースカテゴリーにおいて、経済・金融政策が41.4%を占め、第2位には景気・雇用対策が35.4%という結果が続きました。これらは前年よりもそれぞれ6.4ポイントの増加を示しており、新成人の経済問題への関心の高さが伺えます。
特筆すべきは、新NISA制度の活用状況です。この制度を活用している新成人は11.2%に留まっていますが、それでも56%が貯蓄や資産運用を行っているというデータがあります。この結果は、若者たちが将来への備えとして堅実な金融行動を取っていることを示唆しています。一方で、44%が貯蓄や資産運用を行っていない状況も見受けられ、金融に関する意識の二極化が見られます。
また、調査からは「タイパ(タイムパフォーマンス)重視」が進化していることも見受けられます。新成人たちの間では、利便性を求める傾向が強まり、特にショート動画プラットフォームの利用が進んでいることが確認されました。その中でも、TikTokの利用率は61.2%という高い数値を示しており、5年前と比べるとなんとその数は5倍に増えています。このような利用傾向は、若者たちの情報収集や娯楽のスタイルにも影響を与えていると考えられます。
総じて、本調査では新成人たちの経済的な意識が高まっている一方で、自分らしさを大切にしたいという価値観も強く表れていることが示されました。経済政策や金融に対する関心の高まりは、将来の不安を抱える彼らの思考の表れであり、これからの社会構造にも影響を与える可能性が大いにあります。このようなデータをもとに、今後の政策形成やマーケティング戦略に役立てていくことが求められるでしょう。
詳しくは「株式会社マクロミル」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部海道