犬の『食物アレルギー』危険な症状4つ 今すぐに病院へ連れて行くべき状態とは?
犬の食物アレルギーの特徴
犬の食物アレルギーは季節に関係なく、通年で症状が現れるのが特徴です。主な症状は、目や口の周り、耳、脇、指の間、陰部周辺などの皮膚に生じる強いかゆみや赤みです。症状が慢性化してしまうと、掻き続けることで脱毛したり、皮膚が黒ずんだり分厚くなったりすることがあります。また、嘔吐や下痢といった消化器症状が見られることもあります。
犬の食物アレルギーの原因(アレルゲン)は主にタンパク質で、代表的な食材には、牛肉、乳製品、鶏肉、小麦、鶏卵、大豆、ラム肉などが挙げられます。動物病院で除去食試験と食物負荷試験によって食物アレルギーを診断します。その後、原因となる食材を除いた食事を与えることで、症状をコントロールしていきます。
ただし、まれにアレルゲンとなる食材を食べたことで、アナフィラキシーと呼ばれる急激な全身性のアレルギー症状が起き、命に関わることもあります。
では、すぐに動物病院に連れていくべき危険な食物アレルギーの症状(アナフィラキシー)について、具体的にみていきましょう。
すぐ受診すべき犬の食物アレルギーの危険な症状
食物アレルギーに限りませんが、犬に現れるアナフィラキシーの主な症状は、下記の4つです。これらの症状がすべて同時に現れるとは限りません。特に、激しい嘔吐、突然倒れる、呼吸困難などの症状が現れた場合は、アナフィラキシーを含む緊急性の高い状態が疑われます。
また、アレルゲンに触れてから数分〜数十分ほどで発症することが多いのも、アナフィラキシーの特徴です。
1.消化器症状
- 激しい嘔吐
- 複数回の下痢
- 便や嘔吐物に血が混じっている
2.意識・全身状態の異常
- ぐったりして起き上がれない
- 意識がもうろうとしていて、呼びかけても反応が鈍い
- 突然倒れた
- けいれんや震えなどの発作
- 歯茎などの粘膜の色が白っぽくなる(ショック状態のサイン)
3.呼吸困難
- 苦しそうに荒い息遣いを始めた
- ゼーゼー、ヒューヒューなどの苦しそうな呼吸音を伴う呼吸
- チアノーゼ(舌、歯茎、口の中の粘膜などが青紫色になる)
4.見た目の変化
- まぶたや口元など、顔が急激に腫れる(ムーンフェイス)
- 急激にじんましんや強い赤み、むくみなどが広がる
※ムーンフェイスやじんましんは、必ずしもアナフィラキシーとは限りませんが、アナフィラキシーの初期症状である可能性もありますので、注意が必要です。
病院へ向かう際の注意事項
動物病院に事前連絡をしましょう
アナフィラキシーの症状が出た場合、一刻も早く動物病院に連れていく必要があります。ただし、可能なら家を出る前に、動物病院に電話をして、症状や発症時刻、直前に食べたものなどを伝えると良いでしょう。受け入れてもらえる場合は、病院の指示に従って、速やかに向かいましょう。
急いで、でも慌てない
愛犬の症状を目の当たりにして、焦ってしまうのは当然のことです。しかし、気が動転したまま愛犬を連れて動物病院に向かうのは危険です。車での移動であれば、ご家族などに運転をしてもらうなど、安全面にも十分な配慮をして病院に向かいましょう。
症状が落ち着いても油断しない
アナフィラキシーの症状が治まり、愛犬が落ち着いたからといっても、油断は禁物です。一度症状が落ち着いても、しばらく経ってから再び症状が悪化する可能性があるからです。無事に帰宅できた場合でも、獣医師の指示に従って経過を観察し、何か異変があった場合はすぐに動物病院に連絡しましょう。
まとめ
今回は、犬の食物アレルギーの中でも、特に危険なアナフィラキシー症状についてご紹介しました。アナフィラキシーは、まれに起こる重篤なアレルギー反応ですが、万が一これらの症状が見られた場合は、速やかに動物病院に連れて行き、適切な処置をしてもらいましょう。食物アレルギーの有無に関わらず、万が一に備えて、あらかじめ夜間救急にも対応している動物病院を見つけておくと安心です。
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