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夏の外出時は、時間帯や気温を十分に確認し、犬が快適に過ごせる環境を整えることが何よりも大切です。
家庭内にある何気ない物が、犬にとっては命に関わる危険物となることがあります。落ちていた電池やピアス、タバコ、観葉植物などを誤って飲み込み、喉に詰まらせて窒息したり、体内で中毒を引き起こしたりする事故が後を絶ちません。
ときには、ごく短時間で嘔吐や痙攣などの症状が現れ、処置が間に合わなければ命を落とすこともあります。室内の整理整頓と危険物の管理は、犬の安全を守るうえで欠かせない基本です。
家具の取っ手やフェンス、クレートの隙間などに首輪が引っかかり、そのままもがいて窒息する事故が発生しています。
特にお留守番中など、誰の目も届かないタイミングで起こりやすく、気づいたときには手遅れになるケースも少なくありません。
散歩中にリードの金具が外れたり、ハーネスがすっぽ抜けたりして、犬が突然飛び出してしまう事故が多く報告されています。道路に飛び出して車と接触するケースや、そのまま迷子になって行方不明になるケースも少なくありません。
特に古くなったリードや、急な動きに耐えられない装備は、飼い主の油断を突く形で命に関わるトラブルを引き起こします。
事故は一瞬の油断から起こりますが、その多くは事前の対策で防ぐことが可能です。
ここでは、先ほど紹介した6つの事例をもとに、飼い主ができる具体的な防止策を一つずつご紹介します。
電気コードは犬の届かない位置に配置し、コードカバーで完全に覆うのが基本です。留守番中はコードのある部屋に入れないようにするか、コンセントを抜いておくのも有効。
噛み癖がある犬には、代わりに噛んでも安全なおもちゃを与え、噛む欲求を別方向にそらしてあげましょう。
車に乗る際は、必ずクレートに入れるか、シートベルト対応のハーネスでしっかり固定しましょう。ドアを開ける前には犬の動きを落ち着かせることが大切です。
後部座席専用のペットシートやゲートを設けるのも有効で、飛び出しを未然に防げます。
夏の外出は早朝または夕方の涼しい時間に限定し、アスファルトの熱にも注意しましょう。
室内ではエアコンや扇風機を使って適温を保ち、新鮮な水をいつでも飲めるようにしておくことが大切です。暑さ対策グッズ(冷却マット・保冷ベスト)も積極的に活用しましょう。
小物類や危険な食べ物・植物などは、犬の届かない場所に保管することが基本です。部屋の整理整頓を徹底し、床に物を放置しない習慣をつけましょう。
万が一誤飲してしまった場合に備えて、かかりつけの動物病院の連絡先や応急処置法も事前に確認しておくと安心です。
室内では首輪を外すか、安全設計(引っかかると外れるタイプ)の首輪に変更するのが安心です。
家具やフェンスに引っかかる危険性がないか、あらためて室内の構造をチェックしましょう。特に留守番中は、事故のリスクが高くなるため要注意です。
散歩前にリードやハーネスの金具、縫い目のほつれを確認し、古くなったものはすぐ交換しましょう。
犬が引っ張るクセがある場合は、二重リードや胴輪タイプの装備を検討するとより安心です。
迷子札やGPS付きの首輪を常時装着しておくことも、万が一の備えになります。
犬との暮らしは喜びに満ちていますが、同時に思わぬ事故のリスクとも隣り合わせです。日常の小さな油断が、大きな悲劇につながることも。
だからこそ、実例に学び、環境と習慣を見直すことが愛犬の命を守る第一歩です。今日からできる対策を積み重ね、安心で安全な毎日を育んでいきましょう。