犬の赤ちゃん返りとは

成犬であるにも関わらず、まるで子犬の頃のような行動を取るようになることを“赤ちゃん返り”と表現することがあります。

例えば急に甘えん坊になったり、これまで当たり前に出来ていたことが急に出来なくなったり、わざと叱られるような行動を取るなどです。

今回は、犬が赤ちゃん返りをする原因と対処法を解説します。最近みられる愛犬のおかしな行動が「赤ちゃん返りかも…」と感じたときは、ぜひお役立てくださいね。

犬の赤ちゃん返りの原因と対処法

1.同居する動物が増えたこと

同居する動物が増えたことが、犬の赤ちゃん返りの原因になることがあります。

犬、猫、ウサギやハムスターなど、自分以外の動物が新しく家族に加わったとき、その動物を可愛がる飼い主への嫉妬心や独占欲から赤ちゃん返りをしてしまいます。

「自分ももっと甘やかされたい」「自分ももっと愛されたい」という気持ちから、まるで子犬のような行動を取ると考えられます。

新しく家族に迎えた動物が子犬や子猫であれば、付きっきりになってしまうことがあるでしょう。

たとえそうであっても、先住である愛犬とのスキンシップやコミュニケーションは、これまでと同じであるようにしてください。

子犬や子猫に時間がかかるからといって、愛犬とお散歩する時間や一緒に遊ぶ時間が短くなってしまうようなことがないようにしましょう。

2.赤ちゃんが生まれたこと

赤ちゃんが生まれたことが、犬の赤ちゃん返りの原因になることがあります。

赤ちゃんが飼い主にとって、大切な存在であることは犬にも分かります。飼い主が赤ちゃんを大切に思う気持ち、守りたいという気持ちが、犬の嫉妬心や独占欲を生んでしまうことがあります。

「自分はもう大切な存在ではないのかな…」と落ち込んでしまう犬もいますし、「自分のことも赤ちゃんと同じように愛してほしい」と感じる犬もいます。

赤ちゃん返りをすることで、赤ちゃんと同じように、もしくは赤ちゃん以上に大切にしてもらえるのではと考えているのかもしれません。

まだ触れ合うことはできなくても、愛犬にも赤ちゃんの姿をたくさん見せてあげてください。愛犬にも赤ちゃんの話をたくさん聞かせてあげてください。

愛犬と一緒に育児をするような気持ちでいると、犬にも赤ちゃんを守りたいという気持ちが芽生え、赤ちゃん返りではなく、お兄さん・お姉さんのような存在になってくれるかもしれません。

3.年老いたこと

年老いたことが、犬の赤ちゃん返りの原因になることがあります。

加齢と共に、視覚・嗅覚・聴覚が衰え、不安や恐怖を感じるようになります。自分では上手く感じ取ることができないとき、不安や恐怖から飼い主を探し回ったり吠えて呼んだりすることがあります。

信頼する飼い主を頼る気持ちが、いつしか執着心へと変ってしまい、急に甘えん坊になるなどの赤ちゃん返りのような行動となって現れます。

老犬だからと過剰に甘やかしてしまうと、執着心や依存心が高まってしまったり、分離不安症になってしまったりすることがありますので注意が必要です。

見えにくくなったら家具にぶつかって怪我をしないための安全対策をしたり、聞こえにくくなったら言葉ではなくジェスチャーで会話をしたりしましょう。

まとめ

犬の赤ちゃん返りの原因を3つ解説しました。

  • 同居する動物が増えたこと
  • 赤ちゃんが生まれたこと
  • 年老いたこと

それぞれの対処法も一緒に解説しましたが、全ての原因に当てはまる対処法として大切なことは、赤ちゃん返りしてしまった愛犬を拒否したり、赤ちゃん返りによる行動を叱ったりしないことです。

「もう赤ちゃんじゃないんだから!」と言うのではなく、ちょっぴりいつもより甘やかしたり、まるで子犬と接するかのようにしてみたり、付き合ってあげるのもよいのではないかと思います。


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情報提供元: わんちゃんホンポ
記事名:「 犬の『赤ちゃん返り』3つの原因 突然甘えん坊になる理由から適切な対処法まで