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2位:三重県…飼育率:6.39%、飼育頭数:112,356頭
3位:高知県…飼育率:5.93%、飼育頭数:40,082頭
4位:岐阜県…飼育率:5.82%、飼育頭数:114,664頭
5位:愛知県…飼育率:5.64%、飼育頭数:423,471頭
人口別の全国平均飼育率は4.84%です。世帯数での飼育率で見ても、1位は香川県で変わりませんでした。
ちなみに、飼育頭数が最も多いのは548,935頭の東京都ですが、人口も多いため飼育率は3.92%とワースト1・2を争います。
大阪や福岡など大都市のある都道府県は、犬の飼育頭数も人口も多く、東京都と同様に飼育率は低めです。そのなかで、名古屋のある愛知県は飼育率が高く、やや珍しい動きを見せています。
令和5年度末の犬の飼育頭数は6,054,519頭で、2010年のピークを境に、犬の飼育頭数は減少傾向にあります。
それでも多くの家庭で犬は飼われていて、猫とあわせると15歳未満の子供の数を上回っています。
そのような中で、特に多く飼育されているのは以下の犬種です。(参考:アニコム損保)
1位:トイ・プードル
2位:MIX犬(体重10kg未満)
3位:チワワ
4位:柴犬(豆柴含む)
5位:ミニチュア・ダックスフンド
6位:ポメラニアン
7位:ミニチュア・シュナウザー
8位:フレンチ・ブルドッグ
9位:ヨークシャー・テリア
10位:マルチーズ
一見して、圧倒的に小型犬人気が高いことがわかります。
大型犬はゴールデン・レトリーバーが13位、ボーダー・コリーが18位、ラブラドール・レトリーバーが23位にランクインしていますが、全体として頭数は少ないといえます。
日本における小型犬人気の高さは、日本では「可愛らしい」「キュート」なものが愛される傾向にあることや、住宅環境の影響によるものが大きいと考えられています。
犬の飼育率が都道府県で差があることには、何か理由や要因があるのでしょうか?
ここでは、犬の飼育率にどんなことが影響しているのか、考えてみたいと思います。
犬を飼う場合、住宅環境がとても大切なポイントになると思います。
賃貸であればペット可の物件でなければ飼えませんし、飼えるとしても汚れや破損が気になって躊躇してしまう人もいるでしょう。
そのため、持ち家の保有率が高いこと、特にスペースの多い戸建てが多い地域の方が犬を飼いやすい傾向にあることが考えられます。
犬を飼うと、毎日の散歩が欠かせませんし、何かと外に出る機会も増えます。
そのため、気候的に外に出やすい環境であるかどうかも、飼育率に影響しているのではないかと考えられています。
日照時間上位の県がそのまま飼育率に直結しているわけではありませんが、降雪量の多い地域や日照時間が少ない地域は飼育率があまり高くないことがわかっています。
近年、花粉症をはじめとしたアレルギーの発症率や、アレルギー患者が増加傾向にあります。
それは犬アレルギーでも同様で、2020年時点で約150万人にも達したといわれています。
アレルギー検査も一昔前に比べて一般的になり、症状が出ていなくてもアレルギーがあることがわかっているという人も多いでしょう。
犬に対するアレルギーがあるとわかっていれば、やはり犬を飼うことをあきらめることが多いと思います。
それは自分自身を守るために大切なことであり、結果的に犬を手放すリスクを回避するためにも正しい選択です。
これは都道府県別の飼育率というよりも、全体的な飼育率低下の要因のひとつと考えられています。
犬を飼うことはとても楽しく幸せなことですが、大変なことも数多くあります。
犬も飼い主さんも快適に生きていくためには、飼育環境や自分自身の生活スタイルを考慮して、しっかりと飼育の判断をすることが大切です。
犬の飼育を考えている人は、住居や周辺の環境もしっかりと見直してみてくださいね。