犬が『ウンチ』を隠そうとする心理4つ　考えられる理由からやめてもらう方法まで解説

犬がウンチを隠そうとする心理4つ

愛犬がウンチを隠しているのを見つけると、「なぜそんなことをするの？」とショックを受けたり、苛立ちを覚えたりしてしまうでしょう。そんな時は適切な対応をするために、なぜ犬がウンチを隠そうとするのか心理を探ってみてください。

犬がウンチを隠す行為は、狩りをする際に獲物から身を隠すための本能的な行動だと言われています。排泄後に砂をかけるような行動を取るのが本能的な名残りとも言われており、「ニオイを隠すため」というのが主な理由です。

前項の理由とは逆に、縄張りの主張のためにウンチをその場に隠すケースもあります。犬はニオイを元に情報交換を行うため、縄張り意識が高い場合はその場所にウンチを隠す可能性も考えられるでしょう。

トイレに失敗した際に叱られた経験があると、不安や恐怖心からウンチを隠す場合もあります。飼い主さんに褒められたい一心から、隠してしまった可能性も考えられるでしょう。

ほかにも、ストレスや不満などが溜まっていないかなど、最近の愛犬の様子から原因を探ってみてください。

犬には食べ物を自分の居場所に隠して、後で食べる習慣もあります。犬がウンチを隠すのは、もしかすると後で食べるためなのかもしれません。

食糞の癖が付いてしまうと、散歩中や外出先でほかの動物のウンチを口にしてしまい、感染症になる危険性が出てきます。そのため、食糞の痕跡が見られる場合は、早急にやめさせるための対策を取るのが最善です。

犬がウンチを隠す行為は、衛生問題が発生しやすく、後始末が大変になりますよね。留守番中に隠すなどの行為を繰り返すと、飼い主さんの負担も増えてしまいます。

また、食糞の行為を未然に防ぐ意味でも、以下のような対策を行ってみてください。

犬がウンチを隠す機会をなくすことが重要となるため、排泄後すぐに片付けるようにしましょう。片付ける際に叱ったりせず、無言でテキパキと片付けてしまうのがコツです。

片付けたらその場を離れるという行動を、何度も繰り返していきます。また、この機会に犬のトイレを見直してみてください。落ち着いて排泄できる清潔な場所を整えるように心がけましょう。

また、排泄後に地面を蹴る行動をやめさせたい時は、「おすわり」や「まて」などの指示を出して気を逸らす方法もあります。ほかにも、おもちゃで気持ちを変えさせるなどの工夫を行ってみてください。

飼い主さんが不在の中で犬がウンチを隠す場合は、留守番をさせる前にできるだけ排泄を済ませるように促しましょう。外出前に散歩や食事など、犬がウンチするタイミングをできるだけ合わせます。

また、犬が隠す場所をなくすようにサークルなどで行動範囲を制限しておくのもひとつの方法です。

犬がウンチを隠す行為をやめない場合は、一度獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談してみてください。習慣化してしまう前に、できるだけ早めに頼ることをおすすめします。

犬がウンチを隠すという行動自体は、そう珍しいものではありません。しかし、衛生面や後処理の問題などが発生しやすいので、できるだけ早く対策を行うのが最善です。

もしやめさせるのが難しい場合は、早めに専門家に相談してみましょう。適切なアドバイスをもらい、1人で悩まないようにしてくださいね。

情報提供元：わんちゃんホンポ