犬が『飼い主以外を怖がってしまう』心理

1.知らないものが怖い

怖がりな犬は家族以外の人に限らず、知らない場所や新しいケージなどの物に対しても警戒心を示すことが多いです。

安全かどうかわからないものに警戒するのは、生きる上で正常な反応と言えます。困ることもありますが、時間と共に改善していく場合も多いので犬にはゆっくり慣れてもらいましょう。

2.人間を知らずに育った

生後4ヶ月頃までが犬の社会化期と言われています。社会化期にあまり人間と接してこなかった犬は、ペットとして家庭に迎えられても人間を怖がることがあります。

長い間ペットショップで売れ残っていた、狭いケージの中で過ごしてきた犬などは怖がりになりやすいです。

3.怖い経験をした

人間に虐待された、放浪していて人間に捕獲されたといった経験がある犬も人間を怖がることがあります。

トラウマを乗り越えるには優しい人間もいるということを知ってもらうしかありません。犬のペースに合わせ、飼い主の前では安心して良いと教えてあげてください。

4.生まれつき慎重な性格

犬の性格は育った環境で決まりますが、生まれつきも大きく影響しています。慎重で繊細な性格の犬種であれば、他の人や犬に会う機会が多くても怖がってしまいます。

チワワ、トイプードル、ヨークシャーテリアなど人気の小型犬は怖がりになりやすいです。他にも柴犬や秋田犬などの日本犬も警戒心が強いです。もちろんそうでない個体もいます。

この犬種はこういうものと決めつけないで、愛犬はどのような性格なのかわかってあげてください。

解決する方法

他の人とはゆっくり慣れさせる

他の人に慣れさせようと思って愛犬を無理やり近づけてしまっては、犬は逆に怖がってしまいます。

まず他の人とは離れた位置で飼い主と話をするところから始めてください。犬は嗅覚が優れているので離れていてもニオイで相手の情報を得られます。

相手にも犬とは低い姿勢で笑顔を見せてもらうようにし、犬が警戒を解いてきたら手のニオイを嗅がせてもらってゆっくり交流してください。

他の人からおやつをもらう

犬と仲良くなるのにおやつは有効な手段です。愛犬が怖がっている人にはおやつを手渡しで与えてもらい、少しずつ距離を縮めていきましょう。

このときおやつを持った手は犬の視界の下から出すのがポイントです。犬は目線が低いので、上から手が降ってくると怖がってしまいます。

犬が好きな人に協力してもらう

犬は予測不能な動きをする子どもや、いきなり近づいてくる人を怖がります。犬が警戒しない人は落ち着いた声と態度で接します。

また犬は犬の扱いに慣れている人を見ると『この人は大丈夫そう』と感じとります。犬の飼育経験がある人に遊んでもらう、家に来てもらうなどして慣らしていってください。

よく褒める

犬が他の人を見て固まったり後ろに隠れたりしても、飼い主は『怖くないよ』『大丈夫だよ』と優しく声をかけてください。そして少しでも相手に近づけたらよく褒めてあげます。

飼い主に褒められるという成功体験を繰り返していくと犬は自信がつきます。怖くない人が1人ずつ増えていけば犬の行動範囲も広がっていくでしょう。

まとめ

犬が飼い主以外の人と接することに慣れていると、動物病院やペットサロンを利用しやすい、大勢の人が集まる観光地に行きやすいなどのメリットがあります。

犬が他人に吠える、噛みつくといった行動は問題ですが、会う人みんなに尻尾を振って愛想良くする必要はありません。

飼い主の言うことを聞いて他人に危害を加えなければ良い犬です。時間はかかりますが、犬のペースに合わせて人間は怖くないと教えてあげてください。


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情報提供元: わんちゃんホンポ
記事名:「 犬が『飼い主以外を怖がってしまう』心理とは?4つの理由と解決するための方法