犬が寝る前に『ぐるぐる回る』心理3つ 毎日やっているけど放っておいても大丈夫?
寝る前にぐるぐる回る3つの心理とは?
犬が寝る前にぐるぐる回る行動にはいくつかの理由があります。ほとんどは犬の本能や習性に由来する行動で、快適かつ安全な睡眠のための行動だと考えられています。犬が寝る前にぐるぐる回る3つの心理を解説します。
1.寝やすいように整えている
犬が寝る前にぐるぐる回る心理としていちばんに考えられるのが「寝床を整えている」という説です。人間にたとえると、寝る前に寝具を整えるようなものでしょう。
野生の犬には、寝床を作るために草むらや地面を踏み固める習性があります。これと同じように、飼い犬も寝床を整えるためにぐるぐる回るのだと言われています。
ある実験によると、平らなラグを敷いた場合、19%の犬がラグの上でぐるぐると回りました。一方、しわや凹凸のあるラグの場合は、55%の犬が上でぐるぐると回ったそうです。このことから、犬は「平らで寝心地がよくなるようにぐるぐる回っている」という説が実証されたのでした。
飼い主さんから見てぐちゃぐちゃになっていれば、つい直したくなるかもしれませんが、もしかすると犬的には「整っている」状態かもしれません。そっとしておくのが良いでしょう。
2.周囲の安全を確認している
犬が寝る前に寝床でぐるぐると回るのは、周囲を確認する行動だと考えられます。
野生の犬は、寝る前に「周囲に敵がいないか」「危険が迫っていないか」を確認してから眠りにつきます。その際にぐるぐると回って周囲を確認していました。
人間と暮らすようになった今も犬にはその習性が残っており、確認の必要がない環境でもついぐるぐると回ってしまうのだと考えられています。
安心して眠るための儀式といったところかもしれませんね。
3.寝床に危険がないか確認している
犬が寝る前にぐるぐる回るのは、寝床自体に危険がないことを確認するためでもあります。
たとえば寝床にゴミや危険な物が落ちていないか、危険な虫などの生物がいないか、寝床を足で踏んで確認をしているのです。野生の犬にとって、寝ようとして寝転んだところで、体に木の枝などが刺さった、虫に噛まれたとなったら命にかかわる可能性があります。
つまり寝床でぐるぐると回るのは、安全確認のための行動なのです。
この習性が飼い犬となった今も残っており、寝る前にぐるぐると回ると考えられています。
ぐるぐるは放っておいてもいい?
犬が寝る前にぐるぐる回るのは、快適な寝床を作り、寝床やその周囲の安全を確認するための行動であり、野生のころの名残だと言われています。つまり犬の本能に基づいた自然な行動ですから心配する必要はないと言えます。
ただし犬が異常に長時間ぐるぐると回りつづけたり、回りながら鳴き声をあげるといった場合は注意が必要です。ストレスや不安を抱えている、関節炎など健康上の問題から体の不快感や痛みを感じてるなどの可能性があります。愛犬の様子がいつもと違うと感じたら獣医師に相談しましょう。
まとめ
犬が寝る前にぐるぐる回るのは、寝床を整えたり、寝床や周囲の安全確認など本能に基づく自然な行動と言えます。むしろ、まったくやらなくなるほうが心配かもしれません。
ただし過剰にぐるぐると回っている場合は、精神的または身体的になんらかの問題を抱えている可能性も考えられます。日頃から愛犬の行動をよく観察し、異変にいち早く気づけるようにしておきましょう。
また少しでも気になる、いつもと違うと感じたら、早めに動物病院を受診して対処することをおすすめします。
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