犬が『キレるようになる』絶対NG行為7つ 怒りっぽい性格になる要因やおとなしく育てるコツまで
犬が「キレるようになる」NG行為7選
1.無理な体制での拘束や抱っこの無理強いをする
犬は、拘束されることや予期せぬ体勢の変化に強い不安を感じることがあります。特に、犬が嫌がっているサイン(体を固くする、目をそらす、唸るなど)を示しているにも関わらず、無理に抱き上げたり、押さえつけたりすることは、犬にとって大きなストレスです。
「もしかしたらこのまま危害を加えられるかもしれない」という恐怖心を抱かせ、防衛反応として攻撃的な行動に出る可能性があります。
また、飼い主への信頼感を損ない、「この人は自分の気持ちを理解してくれない」と感じるようになり、関係性の悪化につながります。
日常的なスキンシップを嫌がるようになるだけでなく、触られること自体に過敏になり、些細な接触でも「キレる」ようになるリスクを高めます。
2.寝ているときやリラックスしているときにちょっかいをかける
睡眠中やリラックスしている時間は、犬にとって心身を休ませ、エネルギーを回復させる大切な時間です。このときに邪魔をされると、犬は強い警戒心や不快感を覚えます。
無理やり起こされたり、寝ている最中に触られたりすることは、犬のパーソナルスペースを侵害する行為であり、予測できない刺激に対して過剰に反応してしまうことがあります。
睡眠の邪魔をされて嫌な気分になるのは、私たちも同じですよね。「自分の安全な場所が脅かされる」と感じ、身を守るために唸ったり、噛みついたりする可能性が高まります。
また、慢性的な睡眠不足は、犬の精神的な安定を損ない、常にイライラした状態を引き起こす要因となります。
3.ご飯やおやつを食べているときに無理やり奪う
食事中は、犬にとって非常に重要な時間であり、自分の命を守るための本能的な行動です。この時に食べ物を奪われることは、犬にとって生存の危機を感じさせる行為で、強い防衛本能が働きます。
「自分のものを奪おうとする敵だ」と認識し、食べ物を守ろうとして唸ったり、噛みついたりする可能性が非常に高くなります。
これは、所有欲の問題だけでなく、安心できるはずの食事の時間を脅かされることへの強い不満の表れです。このような経験を繰り返すと、食事のたびに警戒心が強まり、近づくだけで攻撃的な態度を示すようになることがあります。
4.嫌がることを無理やり行う(爪切り、歯磨き、服を着せる等)
犬にはそれぞれ個性があり、苦手なことや嫌なことがあります。爪切りや歯磨き、服を着せることなどが苦手な子も多く、抵抗を示すことがあります。
そのような時に、犬の気持ちを無視して無理やりこれらの行為をすると、犬は強いストレスを感じ「この人は自分の嫌がることをする」と学習します。
抵抗すればするほど力で押さえつけられるという経験は、犬に恐怖心と不信感を植え付け、最終的には触られること自体を嫌がるようになる可能性があります。
また、これらの行為を予測させるだけで逃げたり、攻撃的な態度を示すようになることもあります。
5.体罰や大声で叱りつける
体罰は、犬に痛みや恐怖を与えるだけで、問題行動の根本的な解決にはなりません。むしろ、飼い主への恐怖心を植え付け、信頼関係を著しく損ないます。
犬はなぜ叱られているのか理解できず、ただただ怖いと感じるだけで、問題行動と罰を結びつけることができません。
その結果、飼い主に対して怯えるようになったり、予測できないタイミングで攻撃的な行動に出るようになったりする可能性があります。
大声で叱ることも同様に犬を混乱させ、不安にさせます。恐怖による服従は、表面的なものであり、犬の内面には不満やストレスが蓄積され、「キレる」きっかけになりかねません。
6.一貫性のない指示を出し混乱させる
犬は明確で一貫した指示を理解し、それに従うことで安心感を得ます。しかし、同じ行動に対して、ある時は褒め、ある時は叱るなど、指示やルールが一貫していないと、犬は何をすれば良いのか分からず、混乱してしまいます。
この混乱は、犬に大きなストレスを与え、不安や不満を募らせます。「どうすれば良いのか分からない」「この人は何を考えているのか分からない」という状態は、犬の精神的な安定を損ない、ちょっとしたことでイライラしたり、予測不能な行動に出たりする原因となります。
言っていることがコロコロと変わる人のことは、私たちも信頼しがたいですよね。犬も同じで、一貫性のない指示は飼い主への不信感にも繋がり、指示を聞かなくなるだけでなく、反抗的な態度を示すようになることもあります。
7.怖がる場所や物に無理やり近づける
犬は過去の経験や生まれ持った性質から、特定の場所や物に対して恐怖心を抱くことがあります。例えば、動物病院、雷の音、掃除機などを怖がる犬は多いのではないでしょうか。
犬が明らかに怖がっているサイン(震える、尻尾を下げる、逃げようとするなど)を示しているにも関わらず、無理やりその場所や物に近づけようとすることは、犬に強い精神的な苦痛を与えます。
「また怖い思いをするかもしれない」という不安は、犬を常に警戒させ、過敏な状態にします。このような経験を繰り返すと、恐怖の対象だけでなく、関連する状況や人に対しても攻撃的な反応を示すようになる可能性もあるようです。
安心できるはずの飼い主がこのウような状況を無理強いをすることで、信頼関係も損なわれてしまいます。
犬が怒りっぽい性格になる要因
犬が怒りっぽい性格になる要因はさまざまですが、大きく分けて「先天的な要因」と「後天的な要因」が挙げられます。
先天的な要因としては、犬種による気質が挙げられます。もともと警戒心が強い、または闘争本能が強い犬種は、適切なしつけや環境が整わないと攻撃的な一面を見せやすい傾向があります。また、遺伝的な要素も無視できません。
後天的な要因としては、まず社会化不足が影響を与えます。子犬期の様々な経験不足は、成犬になってからの臆病さや過剰な警戒心につながり、結果として攻撃行動を引き起こすことがあるようです。
また、過去のトラウマとなる経験(虐待、事故など)も、犬を過敏にし防衛的な攻撃性を高める要因となります。
さらに、飼い主との関係性も大きく影響します。体罰や一貫性のないしつけ、過度な甘やかしなどは、犬の精神的な安定を損ない、フラストレーションや不安から攻撃的な行動を引き起こす可能性があります。
不適切な環境(狭すぎるケージ、運動不足、退屈な時間)も、犬のストレスを高め、攻撃性を助長することがあります。
これらの要因が複雑に絡み合い、犬を怒りっぽい性格にしてしまうのです。
犬を大人しく育てるためのコツ
犬を大人しく育てるためのコツは、以下の通りです。
- 早期の社会化
- ポジティブな強化
- 安心できる環境
- 適度な運動と休息
- カーミングシグナルの理解
- 信頼関係の構築
- 問題行動の早期対処
など、これらのことが大切です。
まず、犬を大人しく育てるためには、子犬の頃から様々な経験をさせる社会化が重要です。しつけはご褒美を使ったポジティブな強化を中心に行い、一貫性を持たせましょう。
犬が安心して過ごせる快適な環境を整え、適切な運動と休息を与えることも大切です。犬の不安を示すカーミングシグナルを理解し、早めに不安を取り除くように努めましょう。
愛情深く接することで信頼関係を築き、問題行動が見られた場合は早期に対処することが大切です。
まとめ
私たちの接し方で、愛犬の性格は怒りっぽくも大人しくもなります。
犬が「キレるようになる」のは、私たちの都合で嫌がることを無理やり行っていることが原因なので、愛犬の反応をよく見て接するようにしましょう。
愛犬とのコミュニケーションを上手にとることで、より深い信頼関係を築けるようになりますよ。
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