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犬のため、また家族のために、できるだけきれいにしておきたいと思うのは当然のことだと思います。
しかし、人間のように頻繁に体を洗ってしまうと、犬の皮膚や被毛を傷めてしまう恐れがあるので注意が必要です。
犬の皮膚の厚みは人間の1/3程度と非常に薄く、ダメージを受けやすいとされています。
頻繁に洗うことで皮膚を守っている皮脂も洗い流してしまい、バリア機能を低下させます。また、皮膚だけでなく、被毛も乾燥させてしまいます。
健康な犬の場合、犬のシャンプーは1か月に1回を目安にしてください。足や口元などの汚れが気になったときは、部分的に洗ったり、濡らしたタオルで拭き取ったりして対応しましょう。
最近は、犬と一緒に遊べるレジャー施設や泊まれるホテルなども増え、愛犬とお出かけをする機会も増えています。
愛犬を長時間留守番させるのではなく、色々な場所に連れて行ってあげることは、犬にとっても飼い主さんにとっても楽しく幸せなことだと思います。
しかし、どんな場所でも犬は喜ぶとは限りません。それぞれの性格にもよりますが、人混みや大きな音がする場所が苦手な犬は多く、そうした場所に行くことでストレスを感じてしまうこともあります。
さらに、お出かけが続きすぎて疲れてしまうこともあるので、犬の様子をしっかりと確認しながら、楽しいお出かけができるように意識しましょう。
また、人間のように洋服を常に着せていたり、デザイン性の高いアクセサリーを着けていたりする犬もいると思いますが、こちらも気をつけておきたいことがあります。
防寒対策や怪我防止のためなどに、洋服や靴を利用するのはとてもいいことだと思います。
しかし、部屋の中でも常に洋服を着せたままだと、皮膚が蒸れたり弱くなったりすることもあるので、適度に風や日差しを浴びさせることも必要です。
また、毛の染色やネイルなどは、犬の体に負担をかけるものもあるので注意してください。
愛犬を家族として考えて、大切にすることはとても素晴らしいことだと思います。
しかし、犬と人間は違う動物であるということを忘れて、「人間にとっていいことが犬にとってもいいこと」だと思い違いをしてしまうのは危険です。
犬を「犬という動物」として扱うことは、決して冷たいことではなく、犬の尊厳や権利を尊重することにつながります。
お互いが楽しく快適に生活できるように、犬と人間の違いをきちんと理解していきましょう。