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人間にとってはそれほど大きい・長いものではなくても、犬から見れば恐怖を感じてしまうこともあるでしょう。
棒状のもので叩かれた経験がある犬は、当然のことながらそうしたものに対して不安や恐怖を感じます。
そのような経験がなくても、自分の近くで杖が振られたり、傘をバサッと広げられたりして驚いたことがある犬は多くいます。
こういったものを持っている人と会う機会は必ずあると思うので、愛犬には社会化の一環として杖や傘などに慣らしておくことも必要です。
様々なものへの社会化をして怖がるものを減らしておくことは、愛犬がストレスなく生活をしていくためにとても大切なことだと思います。
犬はウィンドブレーカーやレインコートのように、擦れるとカサカサ音が鳴る洋服を嫌がることがあります。
犬との散歩のときに、汚れ防止のためにウィンドブレーカーを着たり、雨の日にレインコートを着たりすることはめずらしくないと思います。
しかし、こうしたタイプの服を嫌がる犬は、飼い主さんからなるべく離れて歩こうとしたり、ちょっとした動きに驚いたりしてしまうことがあるので注意が必要です。
傘などと同様に、こういった服にも慣らしておいて、お互いに安全で快適な散歩ができるようにしましょう。
犬の目は、人間ほど細かく色を認識できないとされています。基本的には「青・黄・グレー」の3色を認識していると考えられています。
そのため、犬にとって全身黒い服を着ている人は、遠くにいると認識しにくく、近くにいると圧迫感を感じるとされています。
黒やダークグレーなど暗い色の服を着ている人を警戒したり、怯えたりすることがあるため、普段着のときは平気にもかかわらず、スーツ姿で会うと吠える…といったこともあるようです。
洋服の柄に対する犬の反応について実験がおこなわれたことがあり、その結果が論文で発表されています。
その実験では、ボーダー(1cm/4cm)やストライプ、水玉、無地など、いくつかの柄の洋服を着た人が近づいてきたときの犬の反応を確認しました。
その結果、着ている人の性別を問わず「1cm幅のボーダー柄」に対して、最も強い警戒心を見せる犬が多いことが判明しました。
さらに、「4cm幅のボーダー柄」や「1cm幅のストライプ柄」にもやや警戒心を見せる犬がいることもわかりました。
明確な理由はわかっていませんが、くっきりと色がわかれているボーダーやストライプは、自然界ではあまり見られないため、本能的に警戒する傾向があるのではないかと考えられています。
犬は、人間のちょっとした変化にも気づくほどとても繊細で、観察力に優れています。
特に、あまりよく知らない人や予想外の場所で会ったときなどは、相手のことをきちんと把握・理解するまで警戒心を抱くことがあります。
犬に警戒心を持たれたくない場合は、この記事で紹介した服装などをしないように配慮するといいでしょう。
また、愛犬に対しては、一般的な持ち物や服装に対して、必要以上に怯えないように社会化をして慣らしておくことをおすすめします。