愛犬から変なにおいがするときに考えられる病気とは　ニオイの特徴から見逃せない4つの症状まで解説

愛犬から変なニオイがするときに見逃せない症状と病気

愛犬から変なニオイがするときに見逃せない症状として、耳の中を後ろ足でカキカキし続けていることが挙げられます。

耳の中を後ろ足でカキカキし続けているのは、耳の中に痒みなどの異常があるからです。濃い赤茶色の耳垢が出ていませんか？黒っぽく見えることもあります。

耳の中を嗅いでみると、耳の中から変なにおいが発せられていることが分かるかと思います。

これらの症状がある場合、「外耳炎」という病気かもしれません。

外耳炎は垂れ耳である犬種に頻繁に起こりやすく、耳の穴の入り口を毛で塞いでしまうような犬種（ポメラニアンなど）にも起こりやすいです。

主な原因は、耳道という部分での細菌の繁殖、マラセチアの繁殖です。菌が放出する毒素のニオイによって、犬（の耳の中）から変なニオイがします。

犬の外耳炎はぶり返しやすく、一度発症すると何度も繰り返し発症することがよくあります。一生涯、付き合っていかなければならない犬もいます。

愛犬の耳の中から変なニオイがするように感じられたときは、すぐに動物病院で診てもらいましょう。

愛犬から変なニオイがするときに見逃せない症状は、歯垢や歯石がない状態できつい口臭がすることです。

通常、毎日の歯磨きを欠かさずに行っている犬には歯垢や歯石の付着がほとんどないため、口の中の変なニオイはありません。唾液や食べた物のにおいがする程度です。

もしも鼻を覆いたくなるような変なニオイがするのであれば、口の中の乾燥が原因だと考えられます。

口の中が乾いていたり、唾液の分泌が正常にできなくなったりすると、口の中の細菌が増殖し、変なニオイを発生させてしまうことがあります。

季節による空気の乾燥や室内の湿度の低さ、長時間パンティングをし続けたことなどが、口の中を乾燥させてしまう原因です。

室内の湿度を50％～60％に管理したり、こまめに水を飲ませたりするなど、口の中が乾燥してしまわないための対策をしてあげることで改善されるでしょう。

愛犬から変なニオイがするときに見逃せない症状の1つが、部屋中に充満するほどの強烈な口臭です。

このような場合、犬の口の中から腐敗したニオイがします。歯石の付着がない場合でも、毎日の歯磨きを欠かさずに行った場合でも、その腐敗臭が取り除かれることはありません。

考えられる病気は歯周病です。成犬の8割が歯周病を発症しているとされています。犬は虫歯にはなりにくいですが、歯周病にはなりやすく、若い犬にも発生します。

歯周病菌は、毛細血管を通して全身へと巡り、脳や心臓にも悪影響を及ぼすと考えられています。認知症や心臓病の原因にもなり得るため危険です。

愛犬から変なニオイがするときに見逃せない症状として、口の中からおしっこのようなニオイがすることが挙げられます。

おしっこのニオイのため「おしり周りの毛がおしっこで濡れているのかな？」「おしっこが毛についたまま乾いてしまったのかな？」と、初めのうちは思われるかもしれません。

しかし、おしり周りを嗅いでみると全く変なニオイはなく、体中を嗅いでいるうちに口の中からのニオイであることに気づくことがあります。

口の中からおしっこのようなニオイがする正体は、アンモニアです。体の中に溜まってしまったアンモニアのニオイが、口から発せられています。末期（尿毒症期）の慢性腎臓病などで腎機能が著しく低下していると、口からアンモニアのニオイを発することがあります。

腎機能に関しては、血液検査で数値を見ることができます。また、愛犬の腎臓以外の内臓の疾患の有無も確認するためにも、血液検査を受けることをおすすめします。

愛犬から変なニオイがするときに見逃せない症状と病気を4つ解説しました。

愛犬から変なニオイがするときは、ニオイの発信源を探ることが必要です。

原因が分からない状態で飼い主による手探りの対応をすると悪化させてしまうことがあるため、ぜひかかりつけの獣医師に相談しましょう。

獣医師にニオイを嗅いでもらった方が明確な原因が分かる場合があります。

情報提供元：わんちゃんホンポ