犬が自分の体をかく5つの原因 病気が隠されている可能性、注意すべきポイントまで解説
犬が自分の体をかく原因
1.痒いから
犬が自分の体をかくのは、痒みがあるからです。
顔回りに痒みがあるときは、後ろ足でカキカキすることもありますし、前足で顔を洗うような仕草をしながらカキカキすることもあります。
耳の中に痒みがあるときは、後ろ足を耳の中に入れてカキカキすることがあり、カキカキした後の足先のニオイを嗅いだり舐めたりする仕草をすることがあります。
黒っぽい耳垢が出てきたり異臭がある場合は外耳炎の可能性があるため、かかりつけの獣医師に診てもらいましょう。
体のどの部分に痒みがあるのか分からないときは、愛犬の全身を飼い主の手で優しくカキカキしてみてください。痒みのある部分に触れたときは気持ち良さそうな顔をしたり、後ろ足がパタパタと動いたりするなど反応があります。
お散歩や外出先から帰宅し、急に犬が自分の体をかくことがあれば、虫刺されの可能性もあります。皮膚に赤みや腫れがないか確認してみましょう。
もしも予防医療を受けていないのであれば、ノミやマダニの寄生の有無も確認しましょう。寄生虫予防には、予防薬が欠かせません。
2.違和感があるから
犬が自分の体をかくのは、違和感があるからです。
首輪やハーネスを新しく買い替えたとき、服を着せたときなど、違和感からカキカキしてしまうことがあります。
違和感のあるものを着用したままでいると、体をかきすぎてしまい、皮膚に傷ができてしまうことがあります。皮膚病や感染症の原因になることもあるため注意が必要です。
トリミングサロンでつけてもらったバンダナやリボンに違和感があり、自分で体をかいて取り外そうとすることもあります。嫌がっているのであれば、すぐに外してあげましょう。
3.ストレスを感じているから
犬が自分の体をかくのは、ストレスを感じているからです。
犬が自分の体をかくことでストレスを表現することをカーミングシグナルと言います。自分の気持ちや相手の気持ちを落ち着かせるため、体をカキカキする仕草をします。
飼い主に叱られているとき、急に後ろ足を広げて体をかき始めたり、大あくびをしたりすることがあるのではないでしょうか。それは、ストレスによるサインです。
4.不安があるから
犬が自分の体をかくのは、不安があるからです。
これもカーミングシグナルのひとつです。体をかく仕草に何か意味があるのではなく、不安と葛藤する気持ちが仕草に出てしまうのです。
その仕草は様々で、体をかくこともあれば、あくびをすることもありますし、ジッとしていられずウロウロと歩き回ることもあります。
5.不満があるから
犬が自分の体をかくのは、不満があるからです。
要求が通らなかったとき、イライラした気持ちをごまかそうとカキカキしてしまうのです。転位行動と呼ばれることがあります。
要求が通らず、「何で言うこと聞いてくれないんだよ!」と怒る犬もいれば、グッと耐える犬もいますよね。
不満があるときに自分の体をかく仕草が見られるのは、後者です。攻撃するのか逃避するのかに迷ったとき、自分の体をかくという仕草が出てしまいます。
まとめ
犬が自分の体をかく原因を5つ解説しました。
- 痒いから
- 違和感があるから
- ストレスを感じているから
- 不安があるから
- 不満があるから
愛犬が自分の体をかくときは、どの部分をかいているのか、かいている頻度はどれくらいなのか、かいている部分に異常はあるのかを確認し、診察を受けるときは獣医師に伝えましょう。
病的な原因があるのであれば治療が必要になりますし、ストレスや不安が原因であるのであれば取り除いてあげることで解決されるでしょう。
カキカキしすぎて傷や出血がある場合には、なるべく早く病院へ連れて行ってあげてくださいね。
■関連記事
・ 犬が顔をなめる本当の理由とは?愛情表現だけじゃない?!
・弱々しく震えていた『小さな犬』が頭から離れず…飼ってから1年が過ぎた『現在の姿』に涙が止まらないと話題「表情が全然違う」「笑顔に泣いた」
・愛犬がわがままになる4つの甘やかし行為
・犬がおしりを向ける意味とは?背中を向けて寝る気持ちも解説
・犬のトレーニングで絶対やっていけないNG行為5選