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動画や写真を投稿したのは、個人で動物の保護活動を行っている『なつ』さん。今回連絡を受けたのは、「飼い主さんに先立たれて独りぼっちになっている」という1匹の犬でした。取り急ぎ、食料と水を持参して犬の元に向かったなつさん。しかしそこにいたのは、なつさんの想像を超えるほどボロボロの犬でした。
犬の名前は『ウーロン』ちゃん。狭いクレートの中だけで10年という長い時間を過ごしてきたウーロンちゃんは、数か月前に飼い主さんに先立たれて独りぼっちに。それまでもろくにケアされていなかったようで、身も心もボロボロの状態だったのです。後ろ足のアキレス腱は切れ、保護当時はまともに歩くこともできなかったといいます。
急遽予定を変え、動物病院で健康診断やトリミングを行うことにしたなつさん。ウーロンちゃんの毛は脂と汚れでフェルト状に固まり、目も見えていないと思われるほどでした。少しずつバリカンで刈ると、大きな端切れのような毛の塊がいくつも取れたといいます。
そしてトリミングが終わると、ボロボロだったウーロンちゃんはとっても可愛い姿に!このとき初めて現れた目はキラキラと輝き、10年ぶりの世界に感動しているようだったとか。また、ウーロンちゃんは人懐こい性格で、スタッフにも友好的な態度を示したそうです。
なつさんによって元の可愛い姿は取り戻したウーロンちゃんには「こんなに辛い目に遭ったのに、人に甘えてくれて…」「可愛く生まれ変わったね」「これからは幸せな犬生だけが待ってるからね」などのコメントが寄せられたのでした。
これらの様子が投稿された1ヶ月半後、預かりボランティアさんのお家でケアをしてもらっているウーロンちゃんの嬉しい報告が。なんでも、新しい飼い主を決めるためのトライアルが行われ、次のおうちがほぼ決定したのだとか!
名乗りを上げた方は、ウーロンちゃんのために2回も譲渡会に足を運んでくれたそう。また譲渡会場がイチョウの葉でいっぱいだったことから、『銀杏』ちゃんという素敵なお名前も付けてもらいました。
悲しい過去を乗り越え、本当の幸せを手に入れた銀杏ちゃん。ずっと辛い思いをしてきた分、これからはたくさんの幸せが訪れることを願うばかりです。
銀杏ちゃんの物語はInstagramアカウント「natsu.wolfhill_grmmmmm」の他の投稿からチェックすることができます!
写真・動画提供:Instagramアカウント「natsu.wolfhill_grmmmmm」さま
執筆:小泉 あめ
編集:わんちゃんホンポニュース編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。