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それぞれの団体が所有する施設内だけでなく、ペットショップやショッピングモールなどで「譲渡会」がおこなわれることもめずらしくありません。
保護犬の存在を知ってもらうため、動物福祉に目を向けてもらうために身近な場所でイベントをおこなっていることが多くあります。
日頃から動物愛護・保護活動をしているわけではなく、たまたま捨て犬を拾った人や家庭の事情で飼育できなくなってしまった人が個人的に里親募集をすることもあります。
そのような人は、人伝てに里親を探したり、里親募集サイトに情報を掲載したりすることがあり、それらを通して犬を引き取ることも可能です。
保護犬の里親になるためには、いくつかの手順を踏み、犬を迎え入れるためのあらゆる準備をしなければなりません。
ただし、ここで説明するのはあくまで一般的な流れです。必要な手続きは引き取り先の団体によって異なるため、事前にきちんと確認するようにしましょう。
1.動物愛護センターや保護団体に連絡、受け付けをする
2.譲渡会やイベントで希望の犬を探す
3.里親希望の申し込みをする
4.里親になるための講習や面談、審査を受ける
5.里親になる前のトライアルをおこなう
6.双方の意見によって譲渡が決定する
7.譲渡費用や手数料などを支払い、犬を引き取る
保護犬などの里親になることが決まった場合、犬を迎え入れるための準備が必要です。
これはペットショップやブリーダーで購入する場合と特に大きな違いはありませんが、様々な過去を持つ保護犬の場合、特別な配慮が必要なこともあるので、行政や保護団体としっかり相談しておきましょう。
具体的には、過去のトラウマから人や先住犬と距離が取れる生活スペースをつくる必要があったり、持病などに対処するための準備をしたりしなければならない場合もあります。
この記事を読んで、「里親になることは大変だ」「手続きが面倒だ」と感じる人もいるかもしれません。
確かに、ペットショップなどから犬を購入する方法に比べて、保護犬を引き取ることの方が多くの手続きや準備が必要だといえるでしょう。
しかし、犬を飼うということは本来とても大変なことなのです。思い付きや勢いで、気軽に始めていいことではありません。
手続きや準備を通して、実際に犬を飼う生活をリアルに想像してみることはとても大切なことです。
里親になることを考えている人は、犬との楽しい生活を想像するとともに、命を預かる責任についてもしっかりと考えてみてください。