『臆病』な性格の犬4選 怖がりだと言われる理由やメンタルを強くする方法まで
臆病な性格の犬種は?
犬の性格はそれぞれ異なりますが、臆病な性格の傾向が見られる犬種がいます。さて、それはどの犬種なのでしょうか?それぞれの犬種の特徴や、なぜ臆病や怖がりと言われるのかを解説していきます。
1.チワワ
メキシコ原産のチワワは、体高15〜23cm、体重1.5〜3kgで、世界最小の犬種として知られています。体は小さくても活発な性格で、遊び好きです。そして、飼い主や家族に対して深い愛情を注ぎます。
しかし、小さな体格ゆえに警戒心が強く、ちょっとした刺激にも敏感に反応し、臆病で怖がりな一面も。恐怖心から、見知らぬ人や犬、物音などに吠えたり、攻撃的な行動に出たりすることがあります。
2.ヨークシャーテリア
ヨークシャーテリアは、シルクのような美しい被毛を持つことから『動く宝石』と呼ばれています。その優雅な姿からは想像できないかもしれませんが、かつてはネズミ退治に使われていました。
そのため、かなり活動的であり、警戒心も強いです。警戒心が強すぎて、臆病になってしまうことが少なくありません。知らない人や大きな音を怖がって、吠えたり攻撃的になったりする傾向があります。一方で、飼い主や家族に対しては甘えん坊で寂しがり屋な面を見せます。
3.イタリアングレーハウンド
イタリアングレーハウンドは、スリムな体型が特徴。体高32〜38cm、体重5kg以下で、視覚ハウンド(視覚で獲物を追う猟犬)の中で最小です。
飼い主や家族に従順で、明るく無邪気な性格をしています。猟犬がルーツであるため、体を動かすことが大好きです。華奢な体とは裏腹に、元気に動き回ります。一方で、繊細な一面を持っており、臆病になりやすいです。見知らぬ人を警戒して怖がることが多く、慣れるまでに時間がかかります。
4.シェットランドシープドッグ
シェットランドシープドッグは、イギリスのシェットランド諸島が原産で、牧羊犬として活躍していた犬種です。現在は家庭犬として人気があり、『シェルティ』の愛称で親しまれています。
賢く活発な性格を持ち、飼い主に対して忠実で従順です。繊細な一面もあるため、見知らぬ人や新しい環境に対して臆病になり、怖がってしまうことがしばしばあります。
臆病な犬のメンタルを強くするには?
上記でご紹介した犬種の子が必ずしも臆病な性格とは限りませんし、どの犬種にも臆病な子はいるものです。
愛犬が臆病な性格の場合、飼い主としては少しでもメンタルを強くしてあげたいと思うかもしれません。そこでここからは、臆病な犬のメンタルを強くするために飼い主にできることを3つご紹介します。
1.苦手な刺激に慣らす
臆病で怖がりな犬は、社会化不足が原因であることが多いです。社会化とは、家族以外の人や他の犬、様々な音や物事など、多種多様な刺激に慣れさせ、社会性を身につけることをいいます。
社会化は、生後3〜12週齢の社会化期に積極的に行うことが重要とされています。この時期は恐怖心よりも好奇心が強いため、様々な刺激に慣れやすいのです。社会化期の社会化が不十分な犬は、ちょっとした刺激にも敏感に反応し、臆病になりやすいです。
しかし、社会化不足で臆病になってしまった成犬でも、苦手な刺激に慣らしていくことは可能です。焦らずに少しずつ苦手な刺激に慣らしていくことで、恐怖心が軽減され、メンタルも強くなっていくでしょう。
2.積極的に褒める
犬にとって、飼い主に褒められることは喜びです。また、褒められることで犬は自分に自信を持つことができます。そのため、臆病な犬には、小さなことでも積極的に褒めてあげることが非常に大切です。
例えば、初対面の人に少しだけ近づけたときや、いつも吠えてしまう音に反応しなかったときなどに、すかさず褒めてあげましょう。褒められるという成功体験の積み重ねが自信となり、それがメンタルの強化へと繋がっていくことが期待できます。
3.安心感を与える
臆病な犬には、安心感を与えてあげることが非常に重要です。まず、飼い主が頼れる存在となる必要があります。飼い主が犬にとって頼れる存在であれば、怖いことがあっても犬は「飼い主がいれば大丈夫」と、安心することができます。
また、安心できる環境を作ってあげましょう。クレートなど犬が落ち着ける場所を用意してあげると、怖いことがあったときにそこが避難場所となり、安心感を得られます。
このようにして安心感を与えることで、臆病な犬も心が安定し、メンタルが強化されていく可能性があります。
まとめ
今回は、臆病な性格の傾向が見られる4犬種をご紹介しました。あくまで傾向であり、ご紹介した犬種の全ての犬が必ずしも臆病であるわけではありません。
愛犬が臆病な場合は、少しずつ苦手な刺激に慣らしたり、積極的に褒めたり、安心感を与えたりしてみてください。
これらの方法によって、愛犬のメンタルを強くすることができるかもしれません。飼い主では改善が難しい場合は、獣医師やドッグトレーナーに相談することをおすすめします。
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