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種子島で動物の保護活動をしている投稿主さん。今回連絡を受けたのは、保健所が仕掛けた狭い檻に2ヶ月近く入れられているという『クロ』ちゃんでした。25キロの距離を越えて投稿主さんが偵察に向かうと、その檻の周辺は虫が飛び交い、心が折れそうになるほどの汚い環境だったといいます。
完全に隔離されている状態のクロちゃんには、ある問題がありました。ひとつは何度か人間を噛んだ過去があるということ。そしてもうひとつは、小さなころから飼い主さんに殴られて育っていたということでした。飼い主さんが亡くなったため、触れる人もいない状態で放置されていたというのです。
過酷な過去を背負ったクロちゃんをどうしても助けたいと考えた投稿主さんは、25キロの距離を通って世話することに決めました。初めは怒って吠えていたクロちゃんも、手からおやつを食べるまでに。目つきも穏やかなものに変わっていったといいます。
そして殺処分を2日後に控えた日、ついにクロちゃんをこの場から救出することにしたそうです。重たい檻を複数人で抱えて、新しい住処へ…。
新しい環境へと移ったクロちゃんでしたが、そこで見せた姿はあまりにも初見とかけ離れたものでした。クロちゃんは非常に臆病な性格であり、「噛む」と恐れられていた行動も、恐怖心から身を守っていただけだったのです。屋久島から、投稿を見たドッグトレーナーさんも駆けつけて、クロちゃんのトレーニング方法を教わっている最中だそうです。
今は驚くほど甘えん坊になったというクロちゃんは、生涯大切にしてくれる里親さんを探しているのだとか。ここまで必死にクロちゃんを支え続けている投稿主さんは、「こんな苦労を長年した子はもっと幸せになってほしい」とつづっています。
この動画には「とっても優しい顔になりましたね」「こんな不幸な子たちがいなくなる世の中にしていかないといけないですね」「これから優しい皆さんと一緒に幸せいっぱいの生活を楽しんでね」といったコメントが寄せられています。保護活動の様子をのぞいてみたい人は、Instagramアカウント「tanegashima.animal.rescue」をぜひチェックしてみてください。
写真・動画提供:Instagramアカウント「tanegashima.animal.rescue」さま
執筆:小泉 あめ
編集:わんちゃんホンポニュース編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。