犬が失禁してしまう4つの原因とは 見落とせない病気の可能性から解決方法まで
犬が失禁してしまう原因
犬の失禁とは、不本意におしっこが出てしまう状態のことを言います。正常な状態であるとは言えません。
愛犬の失禁が頻繁に起こると、不安ですし、心配になりますよね。失禁でも動物病院に行った方が良いのか、迷われていらっしゃるのではないでしょうか。
脳が尿意を感じたとき、膀胱の出口にある「括約筋」という筋肉が緩み、同時に膀胱の筋肉が縮むことによって、おしっこが排出されます。
膀胱には神経があるため、脳が尿意を感じたときにおしっこが出る仕組みなのですが、このような仕組みがあることを考えると、神経の病気なのではないかと疑うことができます。
また、犬が失禁してしまうことには、他の病気が原因である場合もありますし、病気以外にも様々な原因によって、おしっこが漏れてしまうことがあります。
愛犬が失禁してしまったとき、頻繁に失禁するときは、原因を探ってみましょう。どうしても原因が分からず、不安な思いをされていらっしゃるのであれば、気軽に獣医師に相談してくださいね。
1.神経に異常が起きている
神経に異常が起きているとき、犬が失禁してしまうことがあります。
膀胱の神経は、脳によって支配され、脳によってコントロールされています。その神経は、脳から脊椎を通り、膀胱へと繋がっています。
失禁の原因として病気を疑うのであれば、「椎間板ヘルニア」「腫瘍」「椎体の骨折」などが考えられます。老犬であれば、椎体の関節に炎症が起きている可能性も考えることができます。
これらの神経に関わる病気が、犬が失禁してしまう原因なのであれば、命に関わる恐れがあります。椎間板ヘルニアの好発犬種であるなどし、心配される場合には、早めに動物病院で相談しましょう。
2.尿路に先天的な異常がある
尿路に先天的な異常があるとき、犬が失禁してしまうことがあります。
子犬が母犬のお腹の中にいるとき「尿膜管」という器官を使っておしっこを排泄しているのですが、この尿膜管を残したまま生まれてきてしまうことがあり、尿漏れの原因になることがあります。
若い成犬の失禁には、ほとんどの場合で、尿路に先天的な異常があるのでは、と疑うことができます。
頻繁に尿漏れがあるけれど、食欲も元気もあり、失禁してしまうこと以外に気になる症状がない場合には、獣医師に相談してみてくださいね。
3.恐怖心
雷が鳴っているときなど、恐怖心によって、犬が失禁してしまうことがあります。
我が家の愛犬にも恐怖心による失禁があるため、雨の日や雷予報が出ている日は、マナーベルトやマナーパンツを着用して過ごすようにしています。
動物病院の待合室にいる間、観光地を訪れたとき、他人や施設に預けるときなど、犬が不安や緊張や恐怖を感じやすい場所に行くときにも失禁が起こりやすいです。
普段からマナーベルトやマナーパンツを備え、お出かけのときには持ち歩くなど対策されるとよいと思います。
4.興奮
いわゆる「うれしょん」ですが、嬉しくて興奮したとき、犬が失禁してしまうことがあります。
うれしょんには治療法はありませんが、うれしょんしてしまいやすいタイミングを飼い主が把握しているかと思いますので、対策もしやすいかと思います。
- 離れて暮らす家族が数カ月ぶりに帰省するとき
- 出張に行っていた家族が数日ぶりに帰宅するとき
このような場面で犬がうれしょんしてしまうことがよくあります。きっと、嬉しくて、待ち遠しくて、わくわくした気持ちで玄関で待機していますよね。
「もうすぐ家族が帰ってくるぞ!」というとき、愛犬がソワソワとした態度を見せる頃、マナーベルトやマナーパンツを着用してはいかがでしょうか。直前にトレイを済ませておくのも対策のひとつかと思います。
まとめ
犬が失禁してしまう原因を4つ解説しました。
- 神経に異常が起きている
- 尿路に先天的な異常がある
- 恐怖心
- 興奮
犬の失禁に病気が関係している場合では、病気の治療を受けることで改善されるでしょう。失禁が頻繁に起こる場合には、獣医師に相談し、レントゲン検査やエコー検査などの健康診断を受けてみてはいかがでしょうか。
恐怖心や興奮による失禁である場合では、その場面や状況になれることで改善される場合もありますが、マナーベルトやマナーパンツを着用し、対策することが必要になるでしょう。
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