犬の呼吸がおかしいときに考えられる3つの原因 知っておくべきポイントや病気の可能性まで
犬の呼吸がおかしいときに考えられる原因
暑いとき、お散歩や運動をした後、嬉しくて興奮したときなど、犬の呼吸が荒くなったり乱れたりすることがあります。
安静にしているときにも呼吸がおかしいと感じられるとき、突然呼吸がおかしくなることがあるときは、気管や心臓に異常や病気があるなどし、呼吸にも異常が見られる場合があります。
愛犬の呼吸が正常であるかどうかは、「安静時呼吸数」を数えることで確認することができます。
犬がリラックスしているとき、1分間の呼吸数を測定します。「吸って・吐いて」の1セットで1回です。
小型犬の正常な呼吸数は1分間に20回以下、大型犬の正常な呼吸数は1分間に15回以下です。30回を超えると呼吸数が多め、40回を超えると呼吸数が異常に多いと判断することができます。
1.気管支炎
犬の呼吸がおかしいとき、気管支炎になっているのではないか、と考えることができます。
感染症などによって、気管と肺を繋ぐ部分に炎症が起きている状態を気管支炎と言います。呼吸に異常が見られ、咳が出ることがよくあります。
気管支炎の主な原因は、ウイルス・細菌・寄生虫などの感染症です。有毒ガスや化学薬品を吸い込んでしまったことが気管支炎の原因になることもあります。
- 呼吸が速い
- 「カッカッ」と乾いた咳が出る
- 「ガッガッ」と湿った咳が出る
- 咳のあとに吐く仕草をする
このような症状が見られるときは、すぐに動物病院へ行きましょう。
2.気管虚脱
犬の呼吸がおかしいとき、気管虚脱が悪化しているのではないか、と考えることができます。
気管虚脱とは、気管が潰れてしまい、呼吸をするときに空気が通りづらくなっている状態のことを言います。
先天性疾患である場合もありますし、肥満が原因である場合もよくあります。また、首輪やハーネスの締め付けや引っ張り癖が原因で、気管が潰れてしまうこともあります。
気管虚脱が悪化すると、肺炎や気管支炎などの病気にもかかりやすくなります。
我が家のポメラニアンにも気管虚脱の症状があり、定期的なレントゲン検査によって、経過観察を行っているところです。気管虚脱になっていても、呼吸の異常や咳などの症状が全く見られないタイプのようです。
チワワやポメラニアンなどの超小型犬、パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は、気管虚脱になりやすいとされています。定期的な検査を受けるようにしましょう。
3.肺炎
犬の呼吸がおかしいとき、肺炎になっているのではないか、と考えることができます。
もともと呼吸器疾患があり、悪化し、その炎症が肺にまで達してしまった状態のことを肺炎と言います。子犬や老犬は肺炎になりやすく、重篤化すると命を落としてしまう危険性のある病気です。
犬の肺炎の場合、細菌性肺炎・真菌性肺炎・ウイルス性肺炎・誤嚥性肺炎が主な原因です。誤嚥性肺炎は、食べ物や液体が肺に入ってしまうことが原因で起こります。
犬が肺炎になると、呼吸器に症状が見られるようになります。咳・くしゃみ・鼻水などの症状を伴うことがよくあります。
呼吸器の症状が重篤化した場合、チアノーゼという症状が見られ、舌の色が青や紫になることがあります。舌の色も判断基準にすることができるため、よく確認しましょう。
呼吸の異常に伴って咳・くしゃみ・鼻水などの症状が見られるとき、チアノーゼの症状が見られるときは、すぐに動物病院へ行きましょう。
まとめ
犬の呼吸がおかしいときに考えられる原因を3つ解説しました。
- 気管支炎
- 気管虚脱
- 肺炎
愛犬の呼吸がおかしいとき、心配ですし、不安になりますよね。ひとり家に残して仕事に行くことが躊躇われるのではないでしょうか。
苦しそうに呼吸をしているとき、咳が出ているとき、ぐったりしているときは、早急に動物病院へ行くべきでしょう。
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