犬が本気で嬉しい時に見せる仕草3つ 喜びすぎるあまり起きかねない注意点までご紹介
犬が本気で嬉しい時に見せる仕草
犬は自分の感情を体全体で表現します。目元、口元、鼻、耳などの顔のパーツだけでなく姿勢や行動でも「楽しい」「嫌だ」「うれしい」「怖い」を表現しようとしてくれます。
そこで今回は、犬が本気で嬉しいと思っている時に見せる仕草について解説します。喜びすぎるあまり起きかねない注意点も一緒に確認しておきましょう。
1.飛び跳ねる
犬が嬉しい時、全身をばねにしたようにその場でぴょんぴょんと飛び跳ねることがあります。
後ろ足を使って高く飛び跳ねるパターンと、後ろ足はついているけれど前足だけピョンピョンと小さく跳ねる場合もあるでしょう。
このときの犬は、嬉しすぎて大興奮しているというような状況です。抑えきれない感情が足にあらわれてしまうのですね。
しかし、後ろ足を使って高く飛び跳ねる仕草については、犬にとって足腰に強く負担がかかる動きでもあります。骨や関節がまだ成長しきっていない子犬期の場合は、関節を痛める原因にもなります。また、成犬期であっても着地で滑って怪我をする、などというリスクもあるので注意が必要です。
なお、愛犬が喜びの行動を見せている際に、飼い主も一緒になって喜んでいると、犬はさらに興奮し、もっと飛び跳ね続けてしまう危険性があります。
愛犬が成長期や胴が長いタイプの場合は、くれぐれも高く飛びはねように一旦落ち着かせてあげる方がよいでしょう。
2.尻尾を振り回す
犬の感情は尻尾によくあらわれます。犬の尻尾は嬉しい時に限らず、実はその振られ方によっては、「威嚇」であったり「不安」であったり、さまざまな気持ちを表すことがあります。
なお、尻尾どころかお尻まで左右に勢いよく振り回している場合は「ものすごくうれしい!」という気持ちが表れていると思ってよいでしょう。
反対に、尻尾があまり高い位置まで持ち上げられず、ゆっくりゆらゆら揺れている場合は、不安や警戒を表していることがあります。
愛犬が尻尾を振っていたら、その時の愛犬の表情やお尻の動きも同時に確認しながら、愛犬の気持ちを少しでも正しく読み取ってあげましょう。
3.飼い主の顔を嘗め回す
犬が相手の口元を舐める行動は、親犬に甘える行動の名残と言われています。
離乳期の子犬や狼は、親の口元を舐めて半分消化された食餌を吐き戻してもらい、それを食べる習性があるためです。また犬は成犬になっても、飼い主を親に見立てて甘えることがあります。
これ以外に、犬は興奮すると飼い主の顔めがけて飛びついてきて、興奮のあまり嘗め回すことがあります。こちらは嬉しい気持ちが抑えられず、甘えと興奮が入り混じった状態でしょう。楽しい、嬉しい、ご飯美味しかった、など、犬たちの喜びが詰まった行動です。
しかし、実は犬に無防備に顔や口元を舐めさせ続けるのにはリスクも伴うことをご存じでしょうか。
犬の口内には、パスツレラ菌やそのほかの病原体となる細菌が常在しています。唾液とともに人間の口内に入り込むと、数時間の潜伏期間の後、発熱したりリンパ節が腫れたりといった症状を表すことがあるのです。
犬の気持ちはありがたいと思いますが、あまり口元を舐めさせないようにトレーニングをした方がよいでしょう。
なお、愛犬に口元や顔を舐められてしまった際は、その後にしっかりと手洗いをしたりうがいなどで洗浄したりすることを忘れないようにしてください。
まとめ
犬が本気で嬉しい時に見せる仕草は、今回解説した他にも、「笑顔を見せる」「甘えた声を出す」などというものもあります。特に犬の場合は表情がとても豊かなので、嬉しい時などは口角を持ち上げて笑顔のような表情を作る子も多いでしょう。
しかし嬉しすぎる行動を起こす際は、犬が興奮しているということです。興奮のあまり動きが激しくなって思わぬ怪我をしたり、甘噛みのつもりが本気噛みになったりといった事故もあるかもしれません。
愛犬の嬉しいときの行動は可愛くもありますが、くれぐれもエスカレートさせないように、興奮状態を落ち着かせるトレーニングを上手に取り入れてあげることも忘れずにいたいものですね。
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