犬が飼い主に『あご乗せ』する心理4選　愛犬の気持ちに応えてあげるためにできることまで

犬が飼い主に「あご乗せ」する心理とは？

犬の可愛い仕草として代表的な「あご乗せ」は思わず笑顔になってしまうほど愛らしいですよね。

愛犬が飼い主に「あご乗せ」をする理由を知って、愛犬の気持ちを理解してあげましょう。

犬は飼い主さんに甘えたいときに様々なサインを出します。例えば、前足でツンツンしたり、お腹を見せてひっくり返ったり…。あごを乗せてくるのもそのひとつのアピールです。

飼い主さんがテレビやスマホに夢中になっている時、犬は寂しい気持ちになりがちです。「甘えたい」「構ってほしい」という気持ちから、キラキラとした目であなたをじっと見つめることが多いでしょう。

実は愛犬からも「触ってほしいな」「大好き」とアイコンタクトを送っているのです。

犬があなたの腕や膝など体の一部にあごを乗せてうっとりした表情をしていたら、それは安心しきっているサインです。

群れで暮らしていた犬の祖先は、お互いが寄り添って寝ていました。そのため、相手と体をくっつけるという行為は、信頼している相手にしかしません。あご乗せをすることで、犬は飼い主さんの温もりや匂いを感じとても安心します。

また、犬のあごは骨伝導により、外敵の動きや振動を察知する機能がある大事な部位です。犬にとって敏感な部分を預けているというのは、飼い主さんを信頼し安心しているといえます。

あなたに何かしてほしいことがあるときも、犬はあご乗せでアピールします。

例えば「ごはんが食べたい」「散歩に行きたい」というおねだりをこのような仕草で表現します。犬は言葉が話せないため、あご乗せをすることで自分の気持ちを一生懸命アピールしているのですね。

ごはんや散歩の習慣が決まった時間になっている場合に、犬がこのような行動に出ることが多いでしょう。

何かを訴えているような期待している表情で愛犬があご乗せをしてきたら、何か忘れていることはないか思い返してみてください。愛犬が「○○の時間だよ！」と教えてくれているのかもしれません。

犬があご乗せするのは「居心地が良いから」という理由の場合もあります。

あご乗せする姿勢が楽でリラックスできるのでしょう。そのまま気持ちよさそうに眠ってしまう子もいるかもしれません。

ソファやクッションなど柔らかいものにあご乗せをする理由も同じです。体の一部を預けることが心地よいのでしょう。

「そんな理由か…」と残念に思う人もいるかもしれませんが、飼い主さんと信頼関係が築けているからこそ楽な姿勢でリラックスできるのです。

ここまで犬があご乗せする心理をご紹介しましたが、愛犬が「あご乗せ」してきたときに、飼い主としてどのように応えてあげれば良いのでしょうか。

愛犬があご乗せするのはあなたを信頼し大好きだからです。そのため、基本はその気持ちに全力で応えてあげましょう。満足するまで甘えさせてあげたり、優しく「大好きだよ」「ありがとう」と話しかけてあげたりすることで、愛犬の心は満たされます。

愛犬があご乗せして見つめてきたときには、ぜひアイコンタクトを返してあげましょう。自分のことを見てくれていると嬉しくなるはずです。

しかし、おねだりからのあご乗せには少し注意が必要です。すぐにその要求に応えてばかりいると「こうすれば要求が通る」と学習し、繰り返すことでわがままになってしまうかもしれません。あくまで飼い主さん主導でコントロールすることが求められます。

今回は、犬が飼い主に「あご乗せ」する心理について解説しました。

犬が飼い主さんにあご乗せする仕草は、コミュニケーションの一環です。「どうしてあご乗せしているのか？」と、気持ちを汲み取って接することでさらに絆は深まるでしょう。

日頃から愛情深くスキンシップをとっていると、愛犬の心情を理解できるようになるはずです。ぜひ素敵な愛犬ライフを送ってくださいね。

情報提供元：わんちゃんホンポ