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行為です。犬にとっては「怒られて怖い」という感情しか残りません。
このような行為は「言葉の暴力」です。犬は人の感情を理解しているといわれています。あなたの表情や声のトーン、仕草などから敏感に気持ちを読み取ります。たとえ叱る必要性があるときでも、決して感情に任せて叱ってはいけません。
例えば、その言葉の暴力の対象が犬自身ではなく、家族や他の人に向けて発せられたものであったとしても、怒鳴り声を側で聞くこと自体が大きなストレスです。ですので、犬の前での喧嘩は控えたほうが良いのです。
飼い主さんと愛犬の間にルールが設けられていることは多いと思います。また、一緒に暮らしていくために基本的なしつけも必ず必要になります。
しかし、そのルールやしつけの指示がその日その時によって違う、ということはNGです。昨日はよくて今日はダメ、という状況が続くと犬は何が正解なのか分からず混乱します。ついには飼い主さんを信用できなくなってしまうでしょう。
なお、人によって指示が違うこともNGですので、家庭内での指示や叱り方は統一してください。
飼い主さんの気分次第で犬に対する態度や対応をコロコロと変えることも、信用失墜につながりますので十分に気を付けましょう。
犬は飼い主さんとスキンシップをとることが大好きな動物です。構ってちゃんや甘えん坊な犬も多いでしょう。それだけに犬が深く傷つく行為は、飼い主さんに「無視」されることといえます。
スマホばかり見ている、挨拶などの声掛けもしない…など愛犬を無視するような行動を取り続けると、寂しさが募りついには関係を持つことを諦めてしまうでしょう。そうなると飼い主さんに期待することもなく、信用されることはかなり難しくなります。
犬は言葉が話せない分、ボディランゲージで多くのことを伝えています。ひとつでも多くのサインに気付いてあげられるよう積極的にスキンシップを図ってください。
先ほども述べた通り、犬は思っている以上にわたしたちの気持ちを汲み取っています。そしてその感情に共感することができるともいわれています。
飼い主さんが嬉しい・楽しいとニコニコしていると、犬も自然と口角があがり幸せそうな表情を見せることが多くなります。その一方でイライラしたり泣いているとその感情も愛犬に伝わってしまい、同じようなネガティブな気持ちを持ちやすくなるでしょう。
わたしたちも気分の浮き沈みがあることは自然なことですが、愛犬と一緒にいるときはなるべく穏やかでいることを心がけてください。そうするとあなたのことを「信用できる」「頼れる」と思ってくれるはずです。
犬と信頼関係を築くのは時間もかかり大変であることは事実です。なかなか一朝一夕にはいきません。せっかく苦労して構築した関係も崩れるときは一瞬です。一度失った信頼を取り戻すためには、最初に信頼関係を築いたときの何倍も難しいものです。
ささいな言動で愛犬の信用を失わないためにも、常に愛犬を尊重し寄り添うことを心がけて接してくださいね。