犬にやってはいけない『熱中症対策』3選 症状を悪化させる絶対NG行為とは?
️わんこの熱中症症状
まずはわんこが熱中症にかかったときの症状を知っておきましょう。
1.初期症状
熱中症の初期症状としては、下記のようなものが挙げられます。愛犬の様子が少しでもおかしいと思ったら早めに対処することが必要です。
- 息が荒い
- よだれを垂らしている
- 体が熱い
- 動きたがらず元気がない
2.重篤な症状
下記のような症状は、熱中症が特に進行した状態です。早急に動物病院を受診しないと命に関わることもあります。
- 口腔内や舌が青紫色になりチアノーゼを起こしている
- ぐったりして動かない
- 意識がない
- 嘔吐下痢をする
- 口や鼻から出血がある
️大丈夫?間違いやすいNG熱中症対策
1.涼しいからと水を飲ませない
熱中症というと「気温が高くて暑いときに起きる」というイメージが強いかと思います。そのため「気温が低くて涼しければ大丈夫」と油断してしまいがちですが、実は熱中症を引き起こす原因は気温だけではありません。
盲点なのが「水分摂取」です。それほど気温が高いわけではないから、エアコンが効いていて涼しいからと水分摂取できる環境を整えていないと、わんこは熱中症のリスクが高くなります。
人間と違い、わんこは喉が渇いていないときに「熱中症予防のために水を飲もう」と先回りすることはできません。喉が渇いたと感じたときに、十分な水分摂取ができるようにしておくことが大切です。
2.体を冷やしすぎる
熱中症対策のために「とにかく涼しくしてあげよう!」と思うのが飼い主心。わんこはどちらかといえば暑さより寒さへの耐性の方が強いため、少し寒いくらいがちょうど良いのではと思うかもしれません。
ですが体の冷やしすぎは、体調不良を招くためNG。体が芯から冷えてしまったり、涼しすぎる部屋からエアコンの効いていない暑い場所に出ると気温差で参ってしまいます。
部屋をエアコンで冷やす場合には、わんこに風が直撃しないよう注意するのとあわせ、わんこが寒いと感じたときに他の部屋に移動ができたり、クレートやベッドに入って体を温められたり、わんこの「逃げ場」を作っておいてあげることが大切です。
また冷やし過ぎがNGなのは熱中症の応急処置の場合も同様。熱中症の応急処置ではわんこに水をかけたり、足の付け根などを保冷剤で冷やしたりしますが、冷やし過ぎてしまうと血管が収縮したり体の震えが起きるなど、逆効果になってしまいます。
3.自己判断で受診しない
応急処置をしても症状が変わらない、嘔吐や下痢など症状が重いといった場合には、慌てて動物病院に駆け込む飼い主さんがほとんどでしょう。
危険なのは「大丈夫だろう」と勝手に自己判断して動物病院の受診を怠ることです。愛犬に熱中症の症状が見られても、応急処置をするといったん症状が改善して落ち着く場合があります。
素人目には大丈夫そうに見えても、実は危険な状態を脱しきっていない可能性もゼロではありません。一度熱中症の症状が見られた場合には、念のため動物病院を受診するようにしましょう。
️まとめ
いかがでしたでしょうか?近年の日本では猛暑がますます猛威をふるっています。わんこならずとも人間でも、熱中症で命を落とす人が続出しています。
愛犬と元気に楽しく夏を乗り切るためにも、飼い主さんが正しい知識を身につけ正しい熱中症対策をとることが必要です。
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