犬が人に『おしっこ』をかける理由4つ やめさせることはできるの?対処法まで解説
犬が人に「おしっこ」をかける理由
飼い主や家族の足に愛犬がおしっこをかけたり、外で立ち話をしている最中に他人にかけてしまったりなど、犬が人におしっこをかける行為に直面すると、驚きとショックが隠しきれなくなりますよね。
ただし、そのような場面に直面をしても頭ごなしに叱るのではなく、犬が人におしっこをかける理由を知り、正しく対処することが大切です。
そこで今回は、犬が人に「おしっこ」をかける理由について解説します。
1.縄張りを確保するため
犬がおしっこをかけるのは、いわゆるマーキング行為です。マーキングは自分の縄張りを主張するために行われるため、人にかける場合もその犬にとって「縄張りのひとつ」になります。
とくに、犬が足を高くあげてマーキングをするのは、ほかの犬よりも自分を強く主張するためです。人にかけるのも、自分の縄張り意識が高まっているサインかもしれません。
2.コミュニケーションの一貫
犬は電柱や木の根元などにマーキングを行い、ほかの犬とコミュニケーションを取っています。「今日はここを通ったよ」「新入りだけどよろしくね」という具合に、犬同士で情報交換をしているんです。
しかしその流れで、思わず人におしっこをかけてしまう犬もいるため、しつけで「人にかけてはいけない」と教える必要があるでしょう。
友好的な行為ではありますが、他人にもおしっこをかけてしまう場合は厳重な注意が必要です。
3.独占欲の表れ
「飼い主の気を引きたい」という独占欲から犬がおしっこをかける可能性もあります。他人におしっこをかける場合も、その犬にとってお気に入りの相手なのでしょう。
自分のにおいを残したい気持ちが強く、誰にも取られたくない気持ちが強まっています。
構ってほしい気持ちが強い場合は、寂しさや不安などのストレスも関係しているかもしれません。
4.興奮からの「ウレション」
マーキング行為とは少し異なるのが、興奮のあまりにおしっこをしてしまう「ウレション」です。来客や外で会った人に嬉しくておしっこをかけてしまうケースもあるため、何度も繰り返す場合は注意しなければなりません。
相手のことが好きであるサインではありますが、後片付けの大変さや相手への迷惑を考えるとやめさせるように対処をすべきでしょう。
犬が人に「おしっこ」をかけるのをやめさせる対処法
犬にも何かしらの理由があったとしても、人におしっこをかける行為はやはりやめさせたいものですね。
そこでここからは、犬が人に「おしっこ」をかけるのをやめさせる対処法をご紹介します。
外で立ち話をしない
犬が他人におしっこをかける行為には、細心の注意を払う必要があります。おしっこをかける行為を未然に防ぐために、外での立ち話は極力行わないよう心がけてください。
知り合いに出会っても挨拶だけにとどめ、立ち止まることなくスルーしてしまうのが大切です。
リードを短く持ち直して素早く通り過ぎるなど、犬が人におしっこをかける隙を与えないようにしましょう。
しつけを見直す
犬がおしっこをする前に、「おすわり」「まて」「ふせ」などで落ち着かせるのが重要です。遊びの一環として、しつけトレーニングに重点をおきましょう。
おしっこの兆候が見られた時に指示に従うようになれば、次第に問題行動が軽減します。決して叱らずに、少しづつトレーニングを重ねてみてください。
室内でのトイレトレーニングを徹底する
犬が人におしっこをかけるおそれがある場合は、トイレを室内に限定させると防止対策として有効です。家の中でトイレを済ませられるようになれば、足腰が弱まった時にも世話がスムーズになる傾向もあります。
トイレ以外の場所でマーキングをしたら、徹底的に掃除をしてニオイを消しましょう。その上で、トイレが成功したらどんどん褒めて、人におしっこをかける機会を減らします。
なかなか上達しない場合は、マナーベルトの装着も視野に入れてみるのも、ひとつの方法です。
まとめ
犬が人におしっこをかける行為は決して珍しいことではなく、友好的な理由からマーキング行為につながるケースが多いです。
ただし、他人に迷惑をかける可能性がある場合は、立ち話をしないなど対処をする必要があるでしょう。
今回お伝えした対処法を参考にしながら、愛犬のしつけの見直しを図ってみてください。
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