犬にノミがいたときの『絶対NG行為』2つ 正しい駆除方法や予防法までご紹介
犬にノミがいたときの「絶対NG行為」
犬を飼っていると、比較的ノミやダニについて気になることも多いと思います。
犬を飼っていると身近な虫でもあるノミですが、その種類は日本国内だけでも80以上にも及ぶとされており、それぞれ特徴が異なります。
犬の体につくノミの多くは、体長1.5mm前後の『ネコノミ』で薄い茶褐色をしています。犬の体表を這うように移動しますが、とても小さいため毛をかき分けてチェックしなければ見落としてしまうことも多いでしょう。
ノミは生きていくためにオスもメスも吸血をおこなううえ、その時間は20~30分にも及びます。また、皮膚にかみつくことで赤い腫れや激しいかゆみを引き起こします。それらを犬が搔きむしることで皮膚に傷や炎症ができたり、そこから細菌やウイルスに感染してしまったりすることもあります。
ノミは山や森林のような自然のなかだけでなく、ごく身近な草むらや公園にも生息しています。都会であってもちょっとした公園に立ち寄れば、十分ノミが寄生する可能性があるということです。
さらに、害虫は夏場に活発になると思われていますが、ノミの場合は13度以上あれば活動できるので、暖房などで部屋が暖められている場合年間を通して生存している可能性があります。
そこで今回は、犬にノミがいたときの「絶対NG行為」について解説します。いざというときのために、今一度このタイミングで確認しておきましょう。
1.ノミを潰す
犬の体にノミがついているのを見つけたら、急いで取り除こうとすると思います。さらに、すぐに潰して処理してしまう人も多いと思いますが、ノミを見つけてそのまま指などで潰すのは避けた方がいいでしょう。
ノミの体の中には大量の卵が入っていることが多いので、潰してしまうとそれが飛び散って犬の体や飼い主さんの洋服についたり、部屋の壁やカーペットなどに残ったりすることがあります。
ノミの卵は極小さいため、取り除くのはむずかしく、掃除をしたつもりでも残ってしまうことが少なくありません。
2.ゴミ箱にそのまま捨てる
ノミを見つけたときに、指やピンセットで取ってそのままゴミ箱に捨てたり、ティッシュに軽くくるんで捨てたりする人もいるでしょう。
ノミはジャンプ力があるうえ体が小さいため、ゴミ箱に捨てたつもりでもピョンピョン跳ねて出てきてしまうことがあります。
また、ティッシュに包んだつもりでも、生きている状態であれば隙間から出てくることは十分考えられます。
ノミを排除する場合はティッシュなどで包んで潰したうえでビニール袋に入れて口を縛って捨てたり、水やお湯で流して死滅させたりして、ノミが決して残らないようにしましょう。
ノミの正しい駆除方法と予防法
ではここからは、ノミの正しい駆除方法と予防法についても確認しておきましょう。
害虫駆除薬を使用する
ノミを駆除するために最も効果的な方法が、ノミの駆除薬を使用することです。
犬の体の表皮に薬液を滴下したり、経口で飲ませたりと薬の種類はいくつかあるので、獣医師と相談して適切なタイプを選びましょう。
駆除薬には、すでについてしまったノミを落とす効果だけでなく、ノミが犬の体に寄生することを防ぐ効果もあるので、暖かい季節には月に一度など定期的利用することをおすすめします。
こまめなブラッシングと定期的なシャンプー
ノミは日本中どこにでもいる可能性がある虫なので、日々の散歩やお出かけで犬の体についてきてしまうことがあります。
大切なのは、一時的についたノミを犬の体に残さないようにすること。そのため、散歩の後などには全身をチェックしてノミがついていないか確認したり、目の細かいブラシやコームを使ってノミを取り除いたりするといいでしょう。
また、定期的にシャンプーをして、毛の奥に入り込んで表皮に残ってしまったノミをしっかり洗い流すことも大切です。
部屋を清潔に保つ
ノミを犬の体から駆除するだけでなく、ノミがつきにくい生活環境に整えることも大切なことです。
外から室内にノミが持ち込まれた後、ほこりや食べかすなどをエサにして住み着いてしまうことがあります。特に湿度の高い場所はノミにとって快適な環境とされています。
そのため、犬と一緒に過ごす部屋はきれいに掃除をして、犬のベッドやマットは洗濯や天日干しで清潔を保つようにしてください。
まとめ
ノミは非常に身近な虫で、犬の体に寄生することもめずらしいことではありません。
身近とはいえ、激しいかゆみや腫れを引き起こしたり、感染症を媒介したりと犬にとって悪影響を及ぼすため、十分注意しなければならない存在です。
日頃からこまめに愛犬の体をチェックして今回ご紹介したようなお手入れすることで、ノミによる被害を防ぐことは可能です。
愛犬、そしてご自身やご家族のためにも、しっかりとノミ対策をしておきましょう。
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