犬に『イライラする』ときに飼い主がすべき5つのこと 絶対にやってはいけない行動とは?
犬に「イライラする」ときに飼い主がすべきこと
来客の度にしつこく吠え続ける、散歩中に自分勝手に歩こうとする、いつまでもトイレを覚えない、夜鳴きをやめないなど、何度叱ったりしつけたりしてもなかなか言うことを聞いてくれないと、イライラしてしまうことがあるのではないでしょうか。
そんなとき、そのイライラを愛犬にぶつけてしまってはいませんか。また直接愛犬に当たらないまでも、大声を上げたりクッションを叩いたりといったヒステリックな様子を、愛犬に見せてしまってはいませんか。
怒鳴りつけられたり、イライラしている様子を見せられたりしても、愛犬は何故飼い主さんが怒っているのかを理解できません。ただ怯えてしまうだけです。これでは、愛犬からの信頼を失うだけです。
もし、愛犬に「イライラする」事が増えたと思ったら、今回ご紹介することを是非試してみてほしいです。信頼される飼い主になるためには、ご自身の感情をコントロールできるようになることも大切なのです。
1.まずは6秒ルールで落ち着く
愛犬に飼い主さんのイライラをぶつけても、ご自身にも愛犬にも、良いことは何一つありません。無性にイライラしてしまった場合は、とにかくご自身の気持ちを落ち着けることが第一です。
自分のイライラを自覚できたら、まずは目を閉じて、心の中でゆっくりと1から6までを数えましょう。これは「6秒ルール」といって、ストレスを自分でコントロールする方法として広く知られているものです。
気持ちが落ち着いたら、改めてどのような伝え方をすれば愛犬に伝わるのかを考えましょう。ただし、イライラの原因となった行動へのお小言は、その場では言わないでください。その行動の直後でなければ、愛犬には伝わりません。
叱るタイミングを逸したとしても、イライラした感情をぶつけて怖がらせてしまうよりも、次の機会に冷静に対処できる方がよほど有効なのだと考えましょう。
2.距離を置く
6秒ルールでもまだ気が収まらない場合は、犬を何処かへ追いやるのではなく、飼い主さんがその場を離れて冷静さを取り戻しましょう。
家の周囲を散歩してみるなど、少し身体を動かして気分転換を図るのがおすすめです。
3.相談相手を作る
愛犬のことを気軽に相談できる相手を作ることも大切です。悩みを口に出すことで、自然と頭の中が整理され、自分で解決の糸口を見つけられることもあります。
そのため、相談相手を専門家に限定する必要はありません。もちろん、かかりつけの獣医師やプロのドッグトレーナーでも構いません。
4.協力者を作る
ご家族がいる場合は、愛犬の世話を分担しましょう。一人暮らしの場合は、友人やペットシッターさんなどの協力者を作りましょう。
何でもひとりで抱え込んでしまうと、心に余裕がなくなって、よりイライラしやすくなりますので要注意です。
5.完璧を目指さない
犬の育て方やしつけ方について書かれた書籍や動画などが多数流通しています。1から10までその通りにやろうとしても、なかなかうまくいくものではありません。
犬にも個性があり、飼い主さんにも事情や個性があります。お互いの個性や事情に合わせてアレンジすることは、決して悪いことでも手を抜いているわけでもありません。
犬にイライラするときに絶対にやってはいけないこと
イライラしたときに絶対にやってはいけないことは、下記の通りです。
- 暴力を振るう
- 怒鳴り散らす
- 感情が爆発している様子を見せる
- 飼育放棄
- お仕置き
暴力を振るったり怒鳴り散らしても、愛犬にしつけができるわけではありません。また直接愛犬に当たらなかったとしても、感情が爆発している様子を愛犬に見せることで、愛犬を充分に怖がらせてしまいます。
水と食事を与えていたとしても、「当たるよりはマシだろう」と没コミュニケーションになってしまうのは、飼育放棄に当たります。
また、お仕置きとして「閉じ込める」「食事を抜く」「外で過ごさせる」ということをさせるのも、しつけとしては何の効果もなく、ただ愛犬からの信頼を失うだけの行為なのですべきではありません。
まとめ
今回は、犬に「イライラする」ときに飼い主がすべきことについて解説しました。
飼い主のイライラの原因は、愛犬をしっかりとしつけなければいけないという責任感や、愛犬への愛情などが根幹にあることが多いです。そのため、愛犬にイライラしてしまった後、自己嫌悪に陥る必要は全くありません。
何事も、完璧主義では息が詰まり、イライラするようになってしまうものです。命に関わるようなことでないならば、必要以上に完璧を目指すのではなく、これまで目指していた合格点を少し下げてみてもよいのではないでしょうか。
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