犬が『舌を出す』6つの理由 しまい忘れ?シチュエーション別の愛犬の気持ちとは
犬が「舌を出す」理由
犬が舌を出す理由は様々で、全く気にしなくて大丈夫なときもあれば、すぐに対応しなければならないときもあります。
犬はどんなシチュエーションのときに舌を出すことがあるのか、舌を出しているときの犬の気持ちを解説します。
1.飼い主がそばにいて嬉しい
飼い主がそばにいて嬉しいという気持ちから、犬の口元の筋肉が緩み、舌を出すことがあります。口元から1cm程度でしょうか。チロッと出ていることがよくあります。
ただそばにいるだけで嬉しいと思ってもらえる、そんな存在になれるということは、全ての飼い主が望んでいることなのではないでしょうか。
愛犬があなたのことをジッと見つめながら、舌をチロッと出して微笑んでいるように見えたら、「嬉しい」「安心」「大好き」のサインです。
2.リラックスしている
犬が舌を出したままボーッと座っていたり、寝転んでいたりするときは、リラックスしています。警戒することも緊張することもなく、口元や顔回りの筋肉が緩み、舌を出すのです。
あまりにもリラックスしすぎて、舌を出したままウトウトしたり、舌を出したまま眠ったりすることもあります。よほど安心できる環境なのでしょう。
3.体温を調節している
ほとんど汗をかくことのない犬は、舌を出すことで体温を調節しています。舌を出し、唾液を蒸発させることで気化熱を発生させ、熱を奪うのです。人間が汗をかくことと同じ仕組みです。
チロッと舌を出している程度であれば、それほど心配はありません。上手に体温を調節することができています。
散歩中、舌を出し、パンティングをしながら歩くことがあります。体温を調節しながら歩いているのです。パンティングが激しくなってきたら歩くスピードを緩めましょう。
室内で舌を出しながら激しくパンティングをしているときは、暑さを感じています。
冬は暖房の温度を下げたり、窓を開けて冷たい空気を入れたり、暑さを和らげる対応しましょう。夏は適度に冷房を使用し、温度だけではなく、湿度の調整も行い、熱中症に注意しましょう。
4.マズルが短く舌が長い
マズルが短く舌が長い犬である場合、普段から舌が出しっぱなしになっていることがあります。
しまい忘れではなく、上手にしまうことができないのです。たまに上手にしまえるときもあります。
身体的な特徴であり、病気ではありません。心配であれば診察を受けてみましょう。
5.噛み合わせが悪く口を上手く閉じることができない
噛み合わせが悪い場合、口を上手く閉じることができないことがあり、開いた口元から舌が出てしまうようです。
犬の歯にも矯正治療が可能ですが、実際に治療を受けるのは稀なことです。食事をすることができないなど、日常生活に支障がない限り、矯正治療は必要ありません。
6.口の中の異常
口内炎・歯周病・舌炎・腫瘍など、口の中に異常があるとき、舌が出ることがあります。痛みや不快感があり、舌を上手くしまうことができないのでしょう。
ひどい口臭がある、ごはんを上手く食べることができない、大量のよだれが垂れるなど、舌を出すこと以外にも症状が出ていないかどうか、確認しましょう。
まとめ
犬が舌を出す理由を6つ解説しました。
- 飼い主がそばにいて嬉しい
- リラックスしている
- 体温を調節している
- マズルが短く舌が長い
- 噛み合わせが悪く口を上手く閉じることができない
- 口の中の異常
愛犬が急に舌を出したまましまうことができなくなってしまったり、舌を出したまま何時間もパンティングを続けているときなど、異常を感じたときはすぐに動物病院へ行きましょう。
歯磨きなど、愛犬のお口のケアはできていますでしょうか。毎日のケアをすることで、小さな異常にも気づきやすくなります。
人間のように、愛犬にも定期的な歯科検診を受けさせるようにしましょう。
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