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ただし、これらをすることでしつけがうまく行くかは疑問が残るところなので、必要以上に意識しすぎる必要はないでしょう。
犬の家族に対する順位付けやリーダー論については、少しずつ見直されてきています。とはいえ、犬にとって「リーダー的存在」が必要ないというわけではありません。
以前は飼い主さんが、犬にとって「絶対的な強い立場」になることが必要だと考えられていました。しかし、そのような強権的なリーダーではなく、信頼できるリーダーが犬にとって必要だとされているのです。
家族でありパートナーでもある飼い主さんは、対等な関係でありながら、犬が不安を感じたり困ったりしたときは頼りになる存在であることが理想です。
そのためには、コミュニケーションをこまめに取って、犬の気持ちや意志をしっかりと理解することが大切です。それを尊重したり、飼い主さんの意向とすり合わせたりしながら良好な関係を築いていくことを意識してください。
愛犬の家族に対する態度を見て、「子どもを下に見ている」「自分が一番偉いと思っている」などを思っている飼い主さんは少なくありません。
確かに、犬は群れの中で主従関係を築いていた動物の遺伝子を引き継いでいますが、現代の家庭において必ずしも同じように順位付けをしているわけではありません。
人によって犬の態度が変わるのは、わがままを聞いてくれる人や甘えさせてくれる人、頼りになる人など自分にとってどういった存在であるかが違うからです。
犬に必要なのは、普段は優しく楽しいパートナーでありながら、いざというときは頼りになる存在だと思います。
愛犬からの信頼を得られるように、ぜひしつけや接し方を見直してみてくださいね。