犬の性格が突然変わることはあるの?どのようにして決まるのか5つの要因ごとに解説
犬の性格が突然変わることはある?
犬の性格が突然変わることは「ある」と思います。
突然変わるということは、何の前触れもなく…ということなので、愛犬の性格に突然の変化があれば、飼い主は驚き、不安にも感じられるのではないでしょうか。
犬の性格が突然変わるのは、「学習」と「経験」によるものです。
性格が変わると言うと、ネガティブなことをイメージしてしまいそうですが、ポジティブな変化も含みます。
「良いことが起こる」という学習や経験をすると、犬の性格にも自信や明るさが見られるようになります。
「恐ろしいことが起こる」という学習や経験をすれば、犬の性格が怖がりや臆病や攻撃的なものへと変化することもあるでしょう。
犬の性格が突然変わるということは、それだけ衝撃的な学習や経験をした、ということなのではないでしょうか。
犬の性格が決まる要因
では、改めて具体的に、犬の性格が変わる要因について考えてみたいと思います。同じ犬種や同じ兄弟の犬同士でも、性格はその個体によってさまざま。
犬の性格が決まる要因が把握できれば、子犬からの飼育にも活用できるかもしれません。
1.犬種による先天的要因
「ポメラニアンって興奮しやすくてよく吠えるよね」などと言われるように、犬種それぞれに遺伝として受け継がれている性格があります。
犬が人間と暮らすようになり、与えられた役割によって、形成された性格なのではないでしょうか。
もともと声が通りやすい犬種なのかもしれませんが、飼い主と一緒に狩りをし、「ここに獲物がいるよ!」と吠えて知らせることが役割だった犬種の中には、今も吠えることに使命感を持っている犬もいるでしょう。
愛犬の犬種や歴史による性格をよく分析してみると、困りごとが解決されたり、しつけがしやすくなったりすると思います。
2.性別による先天的要因
犬の性格は、同じ犬種であっても、性別による違いがあらわれます。
「男の子の方がびびりだよね」「女の子の方がフレンドリーだよね」など、同じ犬種と暮らす飼い主同士の会話があるのではないでしょうか。
我が家では3匹中1匹がオス犬ですが、メス犬と比べたとき、性格の違いに戸惑ったことがありました。しつけも大きく変わるのではないかと思います。
3.外に出る頻度による後天的要因
昔は室内で飼われる犬より屋外で飼われる犬の方が多かったそうですね。警戒心が強く、番犬気質な性格が形成されやすかったようです。
現代の犬は1日のほとんどを室内で過ごし、外に出るのはお散歩のときだけ、という犬も多いのではないでしょうか。
外での刺激や経験が少なく、室内で飼い主に守られながら暮らしている犬の性格は、内向的になりやすいとされています。
普段はお留守番の多い犬も、週末は必ず飼い主と外に出かけているという場合、刺激を受けることや経験する機会が多く、物怖じしない性格になりやすいとされています。
4.育て方やしつけによる後天的要因
あまりしつけのされていない犬は、他人や他犬との接し方が分からず、ケンカやトラブルが起きやすいものです。
叱られることが少なく、褒められることも少なく、ただただ甘やかされて育った犬は、攻撃的な性格になりやすいです。自分の要求を通そうとするためです。
厳しく叱られ、怒鳴られ、体罰を与えられて育った犬は、警戒心が強く、神経質な性格になりやすいとされています。飼い主や家族でも構わず、咬みつくようになってしまうこともあります。
5.抱っこの仕方による後天的要因
飼い主に抱っこされてばかりいた犬は、臆病で甘えん坊な性格になりやすいとされています。常に飼い主に守られながら育ったためです。
実は、我が家のポメラニアンがこのタイプです。私と一緒にいるとよく吠えるのですが、お留守番中や私がいない中では一切吠えないのです。私に守られていない間は自信がないのでしょう。
抱っこもスキンシップやコミュニケーションのひとつですが、臆病な性格にしたくない場合には、程よい距離感を保つことが大切だと思います。
まとめ
犬の性格が決まる要因を5つ解説しました。
- 犬種による先天的要因
- 性別による先天的要因
- 外に出る頻度による後天的要因
- 育て方やしつけによる後天的要因
- 抱っこの仕方による後天的要因
愛犬の性格が突然変わってしまったように感じられるときは、直近の出来事を思い出してみましょう。強い衝撃を受けるような経験をしているかもしれません。
犬の性格が決まる要因は様々ですが、愛犬の安全と命を守るための基本的なしつけをし、過剰な甘やかしに注意し、愛犬と飼い主が明るく楽しく過ごすための環境づくりができるとよいのではないでしょうか。
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