犬を抱っこしすぎるのがダメな理由とは?愛犬へのデメリットや注意点とは
️犬を抱っこしすぎるのがダメな理由とは
犬と生活をしていると、抱き上げる、抱っこをするというシチュエーションになることがあります。特に体格が小さい小型犬や中型犬は可愛くてついつい抱っこしてしまうということもあるのではないでしょうか。
またそれ以外にも、子犬期や介護が必要な老齢期なども抱っこの機会が多くなります。こちらは大型犬の場合も抱き上げたり抱っこをしたりすることが求められます。
犬用スリングや抱っこ紐の登場で公共の施設に行く場合もキャリーケースではなく、抱っこで連れて行くという方も多くなってきたのではないでしょうか。
しかし、犬を頻繁に抱っこすることについて、「姿勢に悪影響があるのではないか」「甘やかしすぎではないか」と悩んでいる飼い主さんも多いようです。
「抱っこ」という行為そのものは愛犬とのスキンシップであり、信頼関係を構築する上でも大切です。体に触れること、拘束されることに慣れてもらうのは、グルーミングや動物病院での診察にも有効となります。飼い主の抱っこは心地よい、と思ってもらうことは大切です。
そこで今回は、犬を抱っこしすぎるのがダメな理由について解説します。愛犬へのデメリットや注意点についてきちんと確認しておきましょう。
愛犬のワガママを助長してしまうから
犬が抱っこを要求してきた時、すぐさまその要求を飲んで抱っこをしてしまうのは、愛犬のワガママを助長することにつながります。
おねだりしたら言うことを聞いてくれた、という体験を繰り返すことで、犬は(おねだりすれば、飼い主にいつでも抱っこしてもらえる♪)と勘違いしてしまいます。
その結果、飼い主の都合で抱っこに応じられない時に、抱っこするまで吠えたり噛みついたりして要求を通そうとするようになってしまうのです。
分離不安症になる危険性があるから
「抱っこ」はスキンシップとして考えた場合とても有効で、信頼関係を築く上で大切な行為でもあります。
しかし、常に抱っこをすることで、犬は抱っこで得られる安心感に依存するようになってしまいます。
大好きな飼い主さんと常に触れ合っていたいというのはどの犬にも共通してある気持ちですが、それが強くなりすぎて少しでも離れていることが耐えられなくなってしまうのです。
これが進むと「分離不安症」となり、飼い主の姿が見えないだけで吠え続けたり、下痢や嘔吐を繰り返したり、手当たり次第あたりのものを壊したりといった問題行動を起こすようになります。
ヘルニアや脱臼を引き起こす可能性があるから
犬は基本的に4本の足で立ち、歩く動物です。そのため長い胴体部分は地面に対して平行になることが自然であり、実は抱っこの状態によっては極めて不自然な体勢になっていることがあるのです。
不自然な体勢、間違った姿勢のままの抱っこをくり返すと、犬の腰に大きな負担がかかり、ヘルニアになったり、脚の関節に負担がかかり脱臼などを起こす可能性が高まります。
犬を抱っこするときは、胴体部分が地面に平行になるような姿勢を心がけてください。
また散歩の途中で歩きたくなくなって抱っこをしてもらうことに慣れてしまうと、犬は運動不足になってしまいます。
筋力や骨格の健康のためには、犬にはしっかり歩いてもらった方が良いでしょう。
️まとめ
可愛い犬が抱っこを要求してくれると、ついつい可愛さに負けて抱っこしたくなります。
もちろん、人とのふれあいやスキンシップに慣れさせておくことは大切なので、飼い主の都合に合わせて抱っこをすることは問題ありません。
しかし、犬の要求に毎回応える、いつでも常に抱っこする、間違った姿勢で抱っこするというようなことをくり返すと、犬にとって悪影響となることは常に念頭に置く必要があります。
愛犬とは適度な距離感を保ちつつ、良い関係を保てるような抱っこをしてあげたいですね。
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