犬の『あくびが多くなる』5つの病気 やたら回数が多いときに注意すべきこととは?
犬のあくびがやたら多い時に注意すべき5つの病気とは
犬のあくびが多くなった時は、眠気やストレス以外にも病気が原因であくびが頻発していることもあります。ここでは犬の『あくびが多くなる』病気を紹介します。
1.てんかん
てんかんは脳神経の病気の1つで、いまだにはっきりとした原因は解明されていません。しかし、脳神経細胞で興奮を伝える細胞が異常に活発化してしまうと過度の放電が生じ、てんかんの発作が起こると考えられています。
犬のてんかんの主な症状は、全身が突っ張るような異変や手足をバタバタさせるような痙攣、よだれがたくさん出る、顎がガクガクと震えるといった症状です。そのうちの1つに、あくびが頻繁に出る症状も含まれます。
2.低血糖症
低血糖症は、生後3ヵ月以内の子犬に見られがちな病気ですが、成犬になってからも低血糖に陥ることがあるので注意が必要です。主な原因は食事量が足りていないことや、寄生虫やウイルスによる感染、食欲不振を伴う下痢だと考えられます。
低血糖症は、ふらつきや元気消失、流涎、舌色が悪いそしてあくびが突然増えるといった症状が挙げられます。放置していると低体温になり最悪の場合、死に至る危険性もあるので早急に病院に連れていかなければなりません。
3.貧血
貧血はさまざまな原因で起こります。中には他の病気によって貧血症状が引き起こされているケースも珍しくないので、明らかに貧血症状が見られる場合は病院で検査してもらう必要があります。
貧血症状を引き起こしている犬は、ふらつきや落ち着きのなさ、食欲減退、歯茎が白くなるといった症状が見られます。また酸素が不足するため、あくびが増える傾向にあるのです。
4.歯周病
犬が口の中の不快感や痛みを紛らわせるため、あくびの回数が増えることもあります。口の中の代表的な病気として『歯周病』が挙げられます。
口臭がひどくなったり、歯軋りをするようになったり、口を触られるのを嫌がるなど、何らかの異常を感じたら早めに動物病院へ連れて行き診察してもらいましょう。
5.うつ病
犬のあくびはストレスサインの1つと言われています。もしも上記の病気に心当たりがない場合は、強いストレスによってうつ病を発症している可能性も疑われます。
うつ病になった犬は、下痢や嘔吐などの症状や問題行動を繰り返すといった異常が見られます。他にも飼い主と離れることを極度に嫌がるなどの様子が見られるので、ストレスを感じにくい快適な環境に整えてあげましょう。
あくびの回数が増えた時に注意すべき症状とは
犬のあくびの回数が明らかに増えた時は、以下の症状を出していないか確認してください。
- 食欲がない
- 元気がなくぐったりしている
- 歩く時にふらついている
- ガクガクと痙攣を起こすことがある
- 顎が震えている
- 舌の色が紫や白に変色している
もしも以上のような症状が見られる場合は、何らかの病気を発症している可能性が疑われます。早めにかかりつけの動物病院へ連れて行き、診察や検査を受けましょう。
まとめ
いかがでしたか。犬のあくびが明らかに多くなったときは「眠いのかな」で済まさず、病気やストレスを疑ってください。必要に応じて診察を受けることで、病気の早期発見・治療につながることもあります。
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