犬に教えるべき『しつけ』5選 必ず覚えておきたいコマンドや基本的な指示の出し方まで解説
犬に教えるべき「しつけ」とは
初めて犬を飼う場合、まず最初に頭を悩ませるのが「しつけ」のことではないでしょうか。
しつけの必要性については、ぼんやりと理解はできてはいるものの、現代は以前と違い簡単に情報が収集できる反面、情報が多過ぎてなにから始めたら…と悩んでしまう方もいるようです。
そこで今回は、犬に教えるべき「しつけ」について解説します。簡単そうで意外と教えることが難しいしつけのコマンドや指示の出し方を理解しておきましょう。
1.人の手に触れられること
犬に教えるべきしつけは、人の手に触れられることです。
日々のお手入れをするとき、トリミングをしてもらうとき、動物病院で診察や検査や治療を受けるとき、人の手に触れられることが必須です。
子犬の頃、人の手に強い不安や恐怖を持ってしまった犬は、「ハンドシャイ」といって、人の手を嫌がったり怖がったりするようになってしまうことがあります。
基本的には、犬の体の隅々まで人の手に触れられることに慣れておく必要があります。異常や病気に早期発見のためにも必要なことです。
2.室内で排泄ができること
犬に教えるべきしつけは、室内で排泄ができることです。
コマンドは、「トイレ」「おしっこ」「うんち」など、普段飼い主が声をかけやすいものがよいと思います。
最も望ましいのは、自宅の室内で、トイレシートを使って排泄ができることです。自宅であれば、ベランダに出れば排泄できる、庭に出れば排泄できる、という状態もOKとしてもよいと思います。
大雨が1日中続くとき、暑すぎたり寒すぎたりするとき、強風が吹き荒れているときなど、天候によって、排泄のためにお散歩に行くことを躊躇うことがあるのではないでしょうか。
愛犬が老犬になり、歩行が困難になったり、介護が必要になったり、寝たきりになるなどしたとき、排泄のためにお散歩に行くことができなくなる可能性も考えられます。
そのような状態で、悪天候の中を外で排泄をさせることは、飼い主にとっても大きな負担になるでしょう。
今は大丈夫でも、いつかのために、室内で排泄ができるようしつけを行っておくことは、愛犬の安全と快適のためにも必ず役立てられると思います。
3.歯磨きをすること
犬に教えるべきしつけは、歯磨きをすることです。
歯磨きは、犬にも毎日必要なケアです。嫌がるからと歯磨きすることをサボっていると、あっという間に歯石がついてしまいます。口臭の原因にもなります。
歯石は細菌の塊です。口の中の細菌は、肺や心臓や脳にまで達します。肺炎や心臓病や認知症の原因にもなることがあります。
子犬の頃から毎日歯磨きの練習をし、十分に磨くことができるようにしましょう。
4.「ハウス」をすること
犬に教えるべきしつけは、「ハウス」をすることです。
飼い主の「ハウス」の合図で、ケージやクレートに入らなければなりません。車で移動するとき、災害時に避難生活を送るときなど、ケージやクレートに入らなければならない場面で役立てられます。
「ハウス」は、人が犬に対してよく使うコマンドなので、そのまま教えるとよいと思います。他人が合図を出したときにも従ってもらうことができます。
ケージやクレートの扉は開けっ放しでトレーニングします。外せる場合は、外しておいた方が安全でしょう。
初めは、「ハウス!」と合図を出しながら誘導し、ハウスすることができたらご褒美を与えます。一瞬だけ入って、すぐに出てきた、という場合もOKにします。
合図だけでハウスすることができるようになったら、中でオスワリをさせたり、マテをさせたりし、扉を閉めてみましょう。吠えたり騒いだりせず、待つことができるようになったら成功です。
5.「放せ」ができること
犬に教えるべきしつけは、放せができることです。
おもちゃを口にくわえて遊んでいるときも、ガムを噛んでいるときも、飼い主に「放せ」と言われたら、すぐに口から放さなければなりません。誤飲誤食を防ぐためのしつけです。
咄嗟に使うことが多いコマンドなので、短い言葉が望ましく、「放せ」が最もおすすめできます。
犬は何でも口に入れようとします。(これは何だ?)と疑問に思ったとき、その正体が何であるかを調べるためです。
お散歩中、道に落ちている食べ物を口に入れてしまうことがあります。腐っているかもしれません。中毒症状を起こす食べ物かもしれません。毒物入りのペットフードかもしれません。
飼い主がすぐに気づけることも大事ですが、すぐに吐き出すことができるよう、「放せ」は重要なしつけだと思います。
まとめ
犬に教えるべきしつけを5つ解説しました。
- 人の手に触れられること
- 室内で排泄ができること
- 歯磨きをすること
- ハウスをすること
- 放せができること
しつけは、愛犬の安全と健康と命を守るためのものである、ということを意識してトレーニングすると成功しやすいです。
好奇心旺盛で吸収力の高い子犬の時期にしつけることが大切ですが、根気強く焦らずに続けることができれば、成犬にも老犬にもしつけは可能です。
成功するときまで諦めず、続けていってみましょう。
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