犬が『ハイテンション』になっているサイン4つ 飼い主が注意すべきことや適切な対応とは
犬が「ハイテンション」になっているサイン
犬はテンションが高いときに様々なサインを出しています。目で見て分かりやすいので「楽しそう」と微笑ましく思う方も多いでしょう。しかし、そのサインの裏には思わぬ危険が潜んでいる可能性もあるのです。
1.すごい勢いで走り回る
犬が平常心を失い、狂ったように走り回ることはありませんか?
これは「犬走り」と呼ばれる行動です。予期せぬタイミングでスイッチが入る一方で、「うちの子はお風呂の後に走り回る」と飼い主さんが把握しているくらい決まったタイミングで見せることもあります。
犬走りは「可愛い」とも思えますが、愛犬を制御することができず、思わぬ事故に繋がることも。室内では勢い余ってガラスに激突したり、屋外では通行人にぶつかりケガをさせてしまったりする事例もあります。
『犬走りは、犬にとって葛藤や我慢からの解消手段』とも言われています。そのため、愛犬のストレスの原因をひとつずつ取り除いてあげることが望ましいです。
ただし、それはすぐに解決できるとは限りません。
まずは取り急ぎ、愛犬が走り出そうとする直前に、他に気を逸らせるようにしてあげると良いでしょう。ロケットスタートを切らせないだけで、犬走りはかなり落ち着きます。
2.遊びながら唸る・頭を振る
犬はおもちゃで遊んでいると、狩猟本能が刺激されて段々と興奮状態になることがあります。頭を振りながらぶんぶんとおもちゃを振り回す行為は、獲物を仕留めにかかっている野生時代の名残です。
飼い主さんと引っ張りっこをしているときに「ガル~ウゥ~」と唸るのは、威嚇というよりも興奮状態にあり、自分の獲物であるおもちゃを取られまいと必死なのです。一緒に遊べて楽しい、という気持ちも含まれていると思います。
本能が刺激されることは犬にとっても良いことですが、過度な興奮状態では犬自身がケガをする恐れもあります。適度なところで飼い主さん側からきっちりとストップをかけましょう。
3.ジャンプする、クルクル回る
お散歩やご飯の前に楽しそうにジャンプしたり、クルクルと回ることはないでしょうか。
この時の犬は、嬉しくて居ても立ってもいられず、ハイテンションになっています。このどうしようもない気持ちをこれらの行動で発散させているのです。
しかし、ジャンプしたときに誤って飼い主さんの手を噛んでしまったり、反対に足元で回る愛犬の手足を飼い主さんが踏んでしまう危険性もあります。
この場合は、愛犬に「マテ」や「フセ」の指示をだし、一旦気持ちを落ち着かせることが大切です。
4.上体は伏せてお尻を高く上げている
手足を伸びのように前に突き出し、反対にお尻を高く突き上げている状態を「プレイバウ」と言います。腰や尻尾をフリフリしたり、勢いよくクルンと回ることも。このプレイバウは、飼い主さんや他の犬など相手がいる場合に多くみられます。
緊張や不安よりも、興奮を含めたポジティブな気持ちのときにあらわれ、多くは「遊ぼうよ!」と相手を誘うサインです。この姿勢をとることで、相手に敵意がないことを前面に出し、遊びに誘っているのです。
しかし、この姿勢をしているにも関わらず、吠え続けたり歯をむき出しにしている場合は、もしかしたら威嚇行動かもしれません。
その場合は、その場の状況と愛犬の状態を見て、その場を立ち去るなどの対応をとりましょう。相手との距離を取ったのち、愛犬を落ち着かせてあげてください。
「ハイテンション」の犬にとるべき対応と注意点
ハイテンションの犬は見ていて微笑ましいですが、その一方で、思わぬトラブルに繋がる危険性もあります。
そこで、そのような「ハイテンション」になっている犬に対して飼い主としてとるべき対応を確認しておきましょう。
- 普段から「マテ」「フセ」などの基本的なしつけを徹底する
- 相手にしない
- クールダウンさせる
基本的なしつけがきちんとその犬に徹底されていれば、(危ない!)と思うような状況になったとしても、コマンドに従わせればよいだけです。
「マテ」「フセ」などの基本的なコマンドは、普段の日常の中で繰り返し行い、身につけさせることが大切です。ただし、犬の集中力は長く続かないので、短い時間でおやつも使いながら楽しい雰囲気で行いましょう。
また、ハイテンションのときに声掛けをするとかえって楽しくなってしまう犬の場合は、あえて無視をすることもひとつの方法です。あえて関わらないことで、犬自身が冷静になれるよう自然に促すことができます。
さらに、犬が興奮しすぎないように遊びの途中で休憩時間を作ることも有効です。テンションが落ち着き、クールダウンすることができます。
まとめ
今回は、犬が「ハイテンション」になっているサインと、飼い主さんがとるべき対応と注意点についてご紹介しました。
もちろん、犬の性格や行動パターンによって興奮の度合いなどは変わってきますので、まずは愛犬の性格をしっかりと把握することが大切です。
楽しさや嬉しさを体全体で表現することは悪いことではありません。トラブルを起こさないよう飼い主さんが上手くコントロールしてあげましょうね。
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